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入院説明を動画で標準化。患者さんとの対面の時間は聞き取り業務に集中 | ポケさぽ導入事例 菊名記念病院 様


入院説明を動画で標準化。患者さんとの対面の時間は聞き取り業務に集中 | ポケさぽ導入事例  菊名記念病院 様

導入のポイント

  • ポケさぽ導入前は、入院案内の紙のパンフレットにて説明していましたが、説明が早くなったり端折ってしまったりして、説明の質を標準化することが難しかった。

  • ポケさぽ導入後は、患者さんの待ち時間に説明動画を見ていただけるようになった。患者さんと対面で向き合う時間も1時間から20−30分に減少し、カルテに入力すべき項目を聞き取ることに集中できるように。

  • 今後は、手術の説明、カテーテルの説明など、適応範囲を広げていきたいと考えている。


お客様情報

  • 医療法人 五星会 菊名記念病院

  • 副看護部長 長谷川 紀子様 医療情報システム室(DX推進担当)大矢 二季様 まごころ課主任 乾 秋奈様


菊名記念病院 外観
2023年2月の日差しが暖かい日にインタビューを行ないました

― 菊名記念病院の入退院支援のお話を聞かせていただけますか?


診療報酬で入退院支援加算が始まったのをきっかけに、当院でも入退院支援の部署を立ち上げました。


入院前から入院時に際してしっかりした看護を提供したいという目標のもと話をはじめましたが、当初は場所の選定に始まり、誰がするのか、システムはどうするのかなど、話し合うことが山積みのスタートでした。


結果的に渡り廊下の一角で入退院支援を行なうことが決まりました。銀行のブースをイメージして、どういう備品が必要かを考えて揃えていきました。


菊名記念病院の入退院支援コーナー
菊名記念病院の入退院支援コーナー

― 入退院支援の部署が無事に立ち上がったようにお見受けしますが、それでも課題はありましたか?


入院案内の紙のパンフレットにて説明していましたが、説明が早くなったり端折ってしまったりして、説明の質を標準化するのはとても難しかったです。


また入院案内のブースの数より患者さんが多くいらしてしまうと、待たせることもあり、クレームをいただくこともありました。


自分たちでビデオを作ってオリエンテーションできればよかったのですが、ビデオを自分たちで作成したりするスキルもなく、外注するにも企画したりする時間もなく、、、半ば入退院支援部門での業務改善はあきらめムードでした。



― そんなときに、ポケさぽに出会われたのですね。光栄です(笑)


経営支援室から「こんなシステムあるけど、どう?」と紹介していただき、導入の検討をしました。


看護部長の後押しもあり、導入することが決まり、すぐに動画作成の打ち合わせに入りました。


動画と資料ができあがると、入退院支援だけでなく病棟スタッフにも共有して、関連する部署と意見を出し合いながら導入を進めました。


菊名記念病院でのお打ち合わせ風景

― 実際に導入されてみて、働いているみなさんに変化はありましたか?


大きく3つの効果がありました。


1つ目は、患者さんに先にポケさぽにご登録いただき動画を見ていただくので、待たせている雰囲気がなくなりました。同時に待っていることでのクレームが減りました。


2つ目は、入退院支援のスタッフおよび外来スタッフが、ポケさぽのコンテンツ(動画、資料)を通して病棟のことを知ることができました。教育効果があるのは予想外でした。


3つ目として、対面での説明時間の減少です。1時間かかっていた対面での説明が、20-30分になりました。


ポケさぽ導入前に紙で説明を行なっていたときは、説明の途中に患者さんから質問をいただくことで、話が行ったり来たりすることも多かったです。今は先に動画を視聴いただくことで、わからなかった部分をまとめて回答できます。

また患者さんとの対面での時間は、カルテに入力すべき項目を聞き取ることに集中できるようになりました。


菊名記念病院でのお打ち合わせ風景

― 患者さんからの反応はいかがですか?


「今はこういうのがあっていいわね」「便利になっていいねぇ」と言っていただけます。

※ポケさぽの患者満足度や患者さんからの声については、「ポケさぽの患者満足度を公開します」をご参照ください。



― 一方、高齢の患者さんで、ポケさぽを使えない患者さんもいらっしゃると思いますが…


ご高齢の患者さんは、ご家族と一緒にいらっしゃる方が多いので、ご家族にポケさぽにご登録いただいています。

患者さんとご家族が、ポケさぽを通じて「明日から入院だね」などと共通の認識が持てるのは、病院側としても安心感があります。


ご家族もいらっしゃらずスマートフォンもお使いでない患者さんももちろんいらっしゃいます。

その場合は、病院のタブレットで動画を視聴いただき、その後、今まで行なっていた紙面での入院案内を行なっています。


菊名記念病院の皆様

― 「今後、ポケさぽをこう活用していきたい」などの計画はございますか?


今は入院案内のみを行なっていますが、院内のスタッフから「手術を受けられる方に案内を出したい」「カテーテル・内視鏡を受けられる方に使えるのでは?」などの声が出ています。

薬剤師からも、「入院前から僕たちも一緒に取り組みたい」と声を掛けられました。病院内の声をうまく形にしたいと思っています。


また、現在は日中に入院される患者さんのみをポケさぽの対象としていますが、今後は夜間救急入院の方にも適応範囲を広げる計画です。



― 病院の風通しの良さが覗えますね。今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


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