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14の産院に導入し、業務効率化を実現しながら、妊婦様とのつながりを再定義する経営企画 | ポケさぽ導入事例 医療法人葵鐘会 ベルネット 様


導入のポイント

  • 愛知県を中心に20の産院を展開する医療法人葵鐘会ベルネット。管理オフィスの経営企画は各施設と連携しながら新しい価値を創造するべく、横断的に業務にかかわっている。

  • 2022年は経営企画として、14施設にポケさぽを導入する業務を遂行した。産院の現場では、説明業務の負荷が軽減し、ペーパレスも推進している。

  • 一方で、オフィスが目指すのは「妊婦様とのつながりの再定義」。より妊婦様にとってよいサービスを提供すべく、データ分析やそれをもとにした施策を今後は実行していきたい。現状はオフィスの管理機能としては課題もあり、ポケさぽの今後の改善に期待している。

 

お客様情報

  • 医療法人 葵鐘会

  • https://www.kishokai.or.jp/

  • CPO 川岸 卓也 様、経営企画部 村上 千恵子 様、藤田 裕香 様


左から、村上様、藤田様、川岸様

― 医療法人葵鐘会(通称 ベルネット。以下ベルネット)について教えていただけますか?

 

私たちは、愛知県を中心とした産婦人科グループで「安心して産み、育てる社会へ」を掲げ、地域の特性に応じた産科医療施設を各所に整備し、「ベルネット」として相互連携の上、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、地域医療に貢献したいと考えております。

 

グループ全体で誕生した赤ちゃんは、2006年8月から2024年1月1日までで10万人を超えました(ウェブサイトでは、106,808人)。年間約9,400人の赤ちゃんが生まれています。 



― ベルネットは愛知県を中心に展開されていますが、どの産院からスタートされたのでしょうか。

 

一番初めの産院は愛知県稲沢市のセブンベルクリニックです。


 

― ただ、名古屋以外の地域にも展開されていますが、それはどのように展開されているんでしょうか。

 

例えば、11月にベルネットとして開院した神奈川県秦野市のアクアベルクリニックという施設があります。こちらは、「地域から分娩施設がなくなってしまう」という状況を知り、秦野市との連携協定を結び、市民の皆様が安心して出産できる環境を整えるべく、産婦人科の開院を実現いたしました。


全国的に産科医療を提供する施設の地域偏差が拡大している中、こうした地域への貢献の形はベルネットの使命だと考えています。


 

― グループの展開および複数施設の経営管理を考えると業務の幅も広そうですね。皆様の所属される経営企画の機能について教えていただけますか。

 

経営全般に関わる事務を担う部署として、経営方針に基づいた、中期ビジョンや中期事業計画の策定、経営戦略の立案、予算策定及び統制が主な業務内容ですが、計画を推進する中で、新しい価値を創造し、各部署と連携しながらこれらを推進していくことが求められる部署です。


そうした役割を担う部署なので、メンバーも多様です。入職前に当法人の施設での妊娠・出産を経験し、利用者としての目線を持つことができるメンバーや、これまではずっとシステム開発側として現場でのシステム構築などにかかわってきたメンバーもおり、多角的に物事を見ることのできる人材が豊富です。


それ以外にも幅広く社内の業務に関わっており、新規施設の立ち上げもあれば、プロジェクトマネジメントという業務もあります。直近でいうと、今回お世話になった「ポケさぽ」を14施設に導入したり、「予約システム」の導入をサポートしたりというようなDX関連の仕事も私たちの守備範囲です。



― そんな経営企画機能を担う皆様の「やりがい」はなんでしょうか。

 

メンバー全員がベルネットで働く上で、「安心して産み、育てる社会へ」というメッセージにとても共感しており、それがやりがいの源泉と言えると思います。



経営企画は、会社全体の中期的なビジョンを確実に実現させるために足並みを揃えて前進させるべく時に各部署をリードし、時に後方から支援したりしています。

ですので、その都度、目標を達成するために必要なアクションやタスクを各部門の実務業務に落とし込んでいくのがとても重要な役割だと思っています。

 

今回導入させていただいたポケさぽも導入が完了すれば、その先は運営部門の業務になっていきます。経営企画部門としては、導入後の運営、運用状況をウォッチし適切に助言をしていくのも私たちの役割です。

 

 

― 新規業務の一貫として、ベルネット14施設にポケさぽをご導入いただいていると思います。ポケさぽ導入の目的や狙いについて教えていただけますか?

 

ポケさぽの機能は、妊婦様に必要な情報を適時的確に動画やメッセージの形式でスマートフォンにお送りし、安心して出産を迎える準備をサポートすることだと認識しています。私たちは、その機能にとどまらず、ポケさぽを使った「妊婦様とのつながりの再定義」が最も重要だと考えています。

 

ベルネットでは、出産予定日が確定する前の外来の段階から、ポケさぽを通院者様にご利用いただいています。

 

できるだけ早いタイミングから「ポケさぽ」を通じて接点を構築し、より多くの有益な情報を妊婦様にお届けすることで、一層安心してベルネットにご来院いただける環境づくりを考えています。

 

従来機能である、妊婦様への必要情報の定期的な提供においては、業務効率化に著しい成果を得ている施設も出てきています。

LINEのインターフェイスを通じて、妊婦様に必要な動画や資料をデータでお届けすることによって、ペーパーレス化は着実に推進されました。加えて、事前にこれらの情報を妊婦様がご覧になったうえで妊婦健診にいらっしゃるので、現場の説明にかかる時間も短縮されています。これは妊婦様の大切な時間を守りつつ、スタッフの負荷軽減にもつながっております。




― 14施設への導入は、ご苦労もあると思いますが、特にどのあたりが大変でしょうか。

 

同じグループといえど、地域や施設が異なれば施設内で使用してきた資料の情報や内容にも特徴があり、まったく同じとは言えません。すなわち同一のシステムを導入するとしても、動画の内容も、LINEのメッセージの内容も異なります。標準化すべきところは整えつつ、各施設が今まで築きあげてきたコンテンツを守りながら、日勤夜勤などシフトによって勤務の違う現場スタッフ一緒に作り上げていくのが一番大変でした。

 

また1つの施設の資料修正でも、実は横断的に相互に連動していたりするものもあるので、メンテナンスにも気遣いが必要です。全体最適と個別最適を絶妙にバランスさせることも腐心した点ですね。

 


― 最後の質問です。今後、OPEReに期待することを教えてください。

 

まず経営企画としては、様々なデータが抽出できるようにしなければなりませんし、そうしていきたいと考えています。医療システムの多くは、各クリニックや病院の運営に特化したシステムが多く、ベルネットのように「グループ」として集計・管理できるようなシステムは、多く存在しないと思っています。


だからこそ、データを整備し、精度を上げ、数字に基づく正確な判断をもって、現場を支援できるようにしていきたいです。ポケさぽにおけるデータも、更に正確に収集していきたいと考えています。妊婦様の中には、転院や、里帰り等、途中からご自身の選択が変わられる方もいます。その「変化」の理由は何なのか。それを把握し、判断できる材料を整理していかないといけません。これらの課題を克服するために、つながりを再定義し、妊婦様とのより積極的かつ発展的な相互コミュニケーションの構築に取り組んでいきます。


妊婦様の妊娠・出産に関する理解が促進され、同時に現場業務が軽減されてその時間を妊婦様により良いサービスが提供できれば、それらはとてもよいことだと思っています。経営企画としては定量的な数値を根拠に、現場が活動しやすいように支援していくことを目指しているので、OPERe様には引き続きお力添えをいただきたいと思っています。



― 率直なご意見をくださり、ありがとうございます。わたしたちも、皆様の「妊婦様とのつながりの再定義」に協力できるよう、精進します。今日はお話を訊かせていただき、ありがとうございました。

 

また、すぐ、会議しましょう!


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