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病院DXに取り組むときの3つのコツ | 病院DX①

こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。

OPEReのコサコです。

オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。


今回は、「病院DXに取り組むときの3つのコツ」というテーマでお届けします。



病院DXと聞いて…


病院関係者からすると、病院DXと聞くと、こんなことを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • 「DXなんて、どうせ流行り言葉でしょ?」

  • 「DXの前に、電子カルテをなんとかして…」

  • 「職員がメールアドレスさえもってないのに、DXなんて考えられない」

  • 「他病院さんとのやりとりは、まだまだ電話とFAXですけど…」

どちらかというと、ポジティブな期待より、現状を改善しなければならないプレッシャーや日々の運用のシワ寄せによるネガティブな想いのほうが強いかもしれません。


情報システム部門としては、

  • PHSサービスも終了したし、うちの病院もスマホに切り替えないと…

  • SlackやZoomを使いたいという声が医師から出てるけど、病院全体へ適応するには、費用もかかるし、運用を決めるのも大変…

  • DXって言うけど、既存の電子カルテのメンテナンスでいっぱいいっぱいだよ...

  • 部門システムは正直、各部門で導入・管理してくれないかな…

と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。



今回のブログでは


これから病院DXに取り組もう、もしくは、DXに取り組んでいるがなかなか前進しないという関係者向けに、「病院DXに取り組むときのコツ」についてお伝えします。



そもそもDXとは?


そもそも、DX(Digital Transformation)とはなんでしょうか。

経産省が2018年12月に発表した “デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0” によると以下のように定義されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

DXの定義で特に重要なのは、以下の点です。


「製品やサービス、ビジネスモデルを変革」


つまり、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革するのが、病院DXです。



病院DXに取り組むときのコツとは?


では、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革する際に、何を前提にプロジェクトを進めればいいでしょうか。

いきなり大風呂敷を広げて、たくさんのメンバー・大きな計画・大きな予算でスタートするのはおすすめしません。


病院DXに取り組むときのコツとして、以下の3つを考慮するのはいかがでしょうか。

コツの1つ目は、「患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること」です。

DXの定義である顧客ニーズにあったものを提供するという部分を参考にしています。


コツ2つ目の「組織的に小さく始めること」というのは、まず結果を出すことが組織全体をDXしていくうえで重要だからです。DXを主導する担当者が責任者を巻き込んで一緒に汗をかく姿を職員に見せることは、中期的に全体を巻き込んだDXを進める際の土台になります。


コツ3つ目の「金額的に小さく始めること」は、失敗のリスクを最小限にする意味です。小さく始めても、うまくいかない可能性はつきまといます。失敗を許容しながらPDCAを回し、うまくいく体制を作ってから、全体のDXを始める必要があります。



病院DXの事例


実際に、患者や取引先へ提供する価値をデジタルを使って変革している例を2つほど紹介し

ます。


聖隷浜松病院「LINE公式アカウント」

病院からのお知らせやイベント情報、LINE限定のメッセージなど、週1回の頻度で配信している、聖隷浜松病院のLINE公式アカウント。


以前は広報誌が担っていた役割を、LINEをコミュニケーションの柱にして展開しています。

LINEだけでは伝えるのが難しいコンテンツは、YouTubeも組み合わせることで、コミュニケーションの幅を広げています。

https://www.seirei.or.jp/hamamatsu/guidance/public-relations/line/



東京医科歯科大学:Zoomによるセカンドオピニオン

東京医科歯科大学では、携帯電話のSMS機能をフックに患者にEmailアドレスを登録してもらい、最終的にZoomでセカンドオピニオンを実施する仕組みを構築しています。


既存のツールを組み合わせて、患者へのサービスをデジタルを変革していることが見て取れます。

ウェブページに詳しいフローも掲載されていますので、ぜひご覧になってください。

https://www.tmd.ac.jp/medhospital/patient/online_second.html



まとめ

今回は、「病院DXに取り組むとき3つのコツ」というテーマで、考慮いただきたいコツと実際の事例2つをご紹介しました。


改めて、病院DXに取り組むときのコツは、以下です。

  1. 患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること

  2. 組織的に小さく始めること

  3. 金額的に小さく始めること


皆さんの病院でも小さく始められそうな部分から病院DXをおこない、患者への提供価値を向上していきませんか?



参考文献