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できるところで最大限の効果を狙う。mini DXで突破していく | 病院リーダーシップインタビュー③ 同愛記念病院 西松副院長

患者説明を動画とメッセージで半自動化する「ポケさぽ」を提供するOPEReでは、ポケさぽの導入事例に加えて、病院運営に役立つノウハウの発信を行なっています。


「病院リーダーシップインタビュー」では、ポケさぽをご導入いただいた医療機関の経営層の皆さんに意思決定・組織運営にまつわる話を伺っていきます。


今回は、同愛記念病院の副院長であり、システム委員会委員長の西松先生に話を伺いました。


できるところで最大限の効果を狙う。mini DXで突破していく | 病院リーダーシップインタビュー③ 同愛記念病院 西松副院長

インタビューに答えてくれた方


● 社会福祉法人 同愛記念病院財団 同愛記念病院

● 副院長 兼 システム委員会委員長 西松 寛明 様



ー この度はインタビューのお時間をいただきまして、ありがとうございます。同愛記念病院では、ポケさぽの利活用が大変進んでいます。今日はその裏側を伺いたいと思います。


よろしくお願いします。と言っても、うちは保守的な病院ですよ。


大腸内視鏡の説明にもポケさぽを活用しています
大腸内視鏡の説明にもポケさぽを活用しています

ー ポケさぽの利活用を見ていると、まったく保守的にはお見受けできず…。では、さっそくですが、ポケさぽについての最初の印象を教えていただけますか?


経営戦略室の方から「ポケさぽというツールがありまして、意外に良く出来ているので、見てください」と言われたことがきっかけです。


実際に内容を聞いてまず感じたことは、LINEを使っているのが良いと思いました。

患者さんにとっても身近なものですし、非常に使いやすいだろうな、と。


実際、私の母も、他のアプリは使えなくてもLINEは使えます。

なので、高齢者の患者さんにも、利用を促せると感じました。



同愛記念病院 大腸検査の案内LINE(一部改編)
同愛記念病院 大腸検査の案内LINE(一部改編)

ー とても嬉しいお言葉をありがとうございます。決裁の際は、どんなコミュニケーションがなされたのでしょうか?


事務長も前向きで、看護部からの反対意見もなく、院長決裁が最大の関門ですが、ポケさぽについては、非常にスムーズでした。


その背景として、2022年に新棟を開設する中で「患者サポートセンター」を立ち上げるという計画がありました。


その計画にうまく組み込むことが可能だったので、タイミングがとても良かったのだと思います。



ー 前向きに導入の意思決定が行われたように感じますが、ネガティブな意見などありませんでしたか?


院内では特に反対意見はなかったですが、運用が始まるまで、不安な点もありました。


同愛記念病院 西松様

ポケさぽでは、患者さんからメッセージを受け取ることができますが、どういう質問が来るか予想がつかず戦々恐々としていました。

でも、今となっては、いらぬ心配だったなと思います。


導入事例より同愛記念病院の患者サポートセンターのスタッフのコメントを抜粋

患者さんの問い合わせにメッセージで対応できるのも、よい点だと思っています。スマートフォンの時代、患者さんによっては電話することのハードルが高い方もいらっしゃいます。メッセージはお互いの好きな時間にやりとりができるので、コミュニケーションのハードルが下がった実感があります。 実際に受けた質問の例をあげると、部屋の希望や入院前PCR検査の質問がありました。 患者さんから絵文字のメッセージが嬉しかった。デジタル化と患者満足を両立する患者サポートセンター | ポケさぽ導入事例 同愛記念病院 様

ー 実際に利用されている患者さんからの声などありますか?


ご家族の方が登録できる点がとても好評です。


動画や説明資料を見てわからない部分を、家族間で聞き合ったりする方もいるようです。


先にも話しましたが、LINEを使っているので、そのままLINEで家族に、意味を聞いたり質問したりする患者さんもいるようです。


同愛記念病院 西松様

ー トピックを西松先生の役割に移させていただきますが、西松先生が委員長をされているシステム委員会では、どのようなお仕事をされていますでしょうか?


システム委員会としては、電子カルテの話が中心です。

電子カルテの使い勝手やシステム改修の話がメインです。


ただ、内向きのシステムの話ばかりをしているわけではなく、外向きとして東京都総合医療ネットワーク主催の講演会に参加したり、地域医療連携システムの使用範囲を拡大できるよう交渉しに、東京都医師会に足を運んだりもしています。



ー 西松先生は、DXにとても前向きにお見受けしますが、ポケさぽ以外にどのようなプロジェクトを進められたのでしょうか。


DXに関してお伝えすると、新型コロナウイルスをきっかけにウェブ会議がとても活発になりました。


墨田区の保健所長さんがリーダーシップを発揮されて、墨田区の全病院が一堂に会した定期的なウェブ会議を続けています。

例えばサル痘の話を聞きたいと思えば、専門の先生にウェブ会議に参加いただき、講演会を開催することができます。


移動の時間や手段を考慮する必要がなくなり、働き方が大きく変化したと実感しています。



ー インタビューのはじめに、「保守的」とおっしゃられてましたが、その風土でもDXを進めるコツなどございますか?


保守的な風土だと、まず聞かれるのが費用対効果です。

費用対効果を示すには、費用対効果を示せる場所で進める。


できるところで最大限の効果を得られるように、mini DX で突破していくしかない、と考えています。



ー 同愛記念病院のDXを推し進める西松先生のモチベーションを教えていただけますか?


自分ができる範囲で、やりたいこと、思ったことが実現していくのは嬉しいですし、それが、患者さんのためになっていくことがモチベーションです。


大きな目標を掲げるというより、目の前のことをひとつひとつ進めています。


同愛記念病院 西松様

ー 同愛記念病院として、今後どのようなDXを行なっていきたいですか?


先ほどのウェブ会議の延長線として、まずは、患者さん向けの市民公開講座なども、オンライン化したいです。情報へのアクセスを容易にしながら、プライバシーも担保でき、アーカイブ配信も行えば、患者さんにとっての利便性は向上すると考えています。



ー 今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


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