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「」に対する検索結果が113件見つかりました

  • 病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 前回のブログ「病院の患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと」に続き、今回は、動画全体の話である「病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと」についてご紹介します。 弊社のサービス「ポケさぽ」では、動画とメッセージを組み合わせて、患者説明を半自動化するサービスを提供しています。 患者説明に動画とメッセージを利用することで、業務のタスクシフト/シェアしつつ、患者さんの満足度を高めることができます。 今回は、多くの患者向け説明動画をはじめとするコンテンツ作成を担当するスタッフに、「病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと」を訊きました。 ----- 病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのことについて、先に結論をお伝えすると、以下の3つにまとめられます。 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 細かい情報は紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える 重要な3つのことについて、それぞれ深ぼっていきます。 大前提:患者さんが理解できてアクションいただける動画作り 気をつけていること3つをお話する前に、大きな前提について共有します。 病院から説明したい内容と、患者さんが理解できる内容には、大きな差があります。なぜなら「置かれている立場が違う」からです。 病院のスタッフは そもそも医療に関する知識を持ち合わせている 病院のルール・暗黙知を知っている 繰り返し説明をしている という状況です。 一方、患者さんは 検査や入院について、経験が少ない・無い 病院に関するルールや決まりについて、初めて知ることばかり そもそも知識や経験がないので、理解がするのに労力がかかる この差を埋めていくのが、患者向け説明動画の役割です。 患者さんが理解するのに労力がかかる状況を、1段1段理解度を上げながら、病院のルールや決まりをご理解いただき、最終的には病院がお願いする「アクション」に気持ちよくご協力いただくのが、大切です。 これを前提に置きつつ、患者説明動画を作成する上で気をつけていることをお伝えします。 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 患者向け説明動画を作成するにあたって、一番労力がかかるのは、病院中に散らばった情報を整理し、情報の流れを再構成することです。 現在、病院では、 広報誌 紙での説明 ホームページ 口頭伝達 掲示板 など、あらゆる媒体で患者さんに情報を伝達しています。 医療者が患者さんに伝えている内容を動画でお伝えする際に、病院のみなさんにヒアリングすると、多くの場合、情報は媒体を横断しています。その理由として、各部署や委員会が高度な専門性をもって病院運営をしている裏返しでもあります。それがゆえに、患者の理解度と関係のない資料構成になってしまうことが少なくありません。 患者向けの説明動画として、患者さんの理解度を1段1段あげながらアクションしていただくことを目的とするには、 動画の目的に応じて 動画に盛り込む内容を院内からかき集め 情報の取捨選択を行い 知識・経験のない方でもスムーズに理解できる順序に情報を並び替える 必要があります。 細かい情報は紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんの理解度をあげるために、効率の良い手段は動画です。 動画は、以下の点で優れています。 説明のクオリティーを標準化できる 図や写真を用いて、見る方が想像できる 映像にナレーションを乗せることができる 繰り返し見ることができる ただ、病院からの説明において、患者の理解度向上を最大化させるためには、動画のみに完結しないことも重要です。 具体的には、 書類 PDF ウェブサイト 病院内の運用(動画前後のスタッフによるコミュニケーション) を組み合わせる必要があります。 動画だけで完結しないという意味には、 外来で配られる説明同意書 アメニティーなどの申込書 詳細な指示書や検査/入院時間・場所 など、個別事象を動画に盛り込めないことという背景もあります。 患者さんが手元の動画を見ながら、手元資料と照らし合わせやすい動画・振り返りやすいPDFを考慮して、弊社では患者向け説明動画を作成しています。 また、患者向け説明動画を作成する際は、 細かい情報はできるだけ省く 動画内の「絵」は、シンプルにする どうしても伝えたい細かい情報はナレーションに乗せる という点に気をつけています。 ナレーションという音声情報に加えて、紙やPDFを活用することで、より伝えたい内容についての理解が深まります。 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える 3つ目の気をつけていることとして、「行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える」というのがあります。 入院案内の動画を作成していると、患者さんにお願いすることは、最低でも10個はあります。 お願いする数が多いからといって、箇条書きに あれをやってほしい これをもってきてほしい それはやらないでほしい と書いても、患者さんは納得できず、結果的に病院側のルールや決まりに則さない形で来院されてしまうこともあるのではないでしょうか。 そのため、お願いする際は、どうしてそういうお願いをしているのか理由を添えるようにしています。 病院としては、当たり前であったり暗黙知になっているルールも、言語化して伝えることが大切です。 1例として、入院における履物のお願いの「絵」を共有します。 「入院の際は、スリッパはやめてください」とお伝えするのではなく、「転倒の予防のためにも、靴でいらしてください」と伝えることが大切です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 改めて、病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのことをまとめると、 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 細かい情報はナレーションや紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える です。 最後に宣伝になってしまうのですが、、、 弊社コンテンツ担当スタッフに話を訊くと、ブログではお伝えできない動画作成のコツがまだまだたくさんあります。 お知りになりたい方は、ぜひ、弊社までお問い合わせください。

  • 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、病院が提供する患者説明動画の「ナレーション」について取り上げます。 ----- 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと 本稿は、音質・ナレーションの効果の話をご紹介しながら、弊社の動画コンテンツの音声監修を行なっているSAEKIアナウンススクール代表の佐伯さんに話を伺いながら、患者向け説明動画のナレーションで大切なことを紹介します。 患者向け説明動画のナレーションで大切なのは、以下の3つです。 クリアな音質で録音すること 「不安」と「面倒」に寄り添いながら、理解の助けとして提供すること 顔をあげさせてくれる「声」で提供すること なぜこの3点なのかについて、詳しく説明していきます。 WEB会議の疲労感の原因は音にあった 動画のナレーションに入る前に、わたしたちが日々接している、音質の話をします。 新型コロナウイルスの蔓延にともない、一般企業のみならず、医療機関でもWEB会議が当たり前になりました。 筆者自身も医療機関の方とお話する際に、オンラインで会話することがとても多いです。 そのときにどうしても感じてしまうのは、「疲労感」。 対面の会議ではそこまで疲れない気がしますが、オンラインでの会議が続くと、なんとなく疲れてしまいます。 NTTデータ経営研究所とシュア・ジャパンが2022年に行った調査によると、Web会議の「疲労感」や「会議内容の理解不足への不安感」の要因は、以下と報告しています。 1. 音質が悪い会議は、内容が理解されないだけでなく、参加者にストレスを与える。 2. ストレスの原因として、特に認知機能に対する負荷が高まる傾向がある。負荷が継続すると認知機能が低下し、理解力や判断力、反応のスピードといった会議参加にとって重要な能力が鈍くなる。 3. 会議の内容が理解できないことによるストレスは、会議の後半にかけて蓄積されていく。 病院の患者向け説明動画に置きかえると 音質が悪いと、患者の認知力は低下する可能性がある。 音質のせいで、説明内容を理解してもらえない可能性がある。 と考えられるため、 クリアな音質でわかりやすい音というのが大切なことがわかります。 YouTube広告でもナレーションが重要 私たちが日頃触れているYouTube内の広告でもナレーションは重要なポイントとして考えられています。 YouTubeを視聴する方は、動画コンテンツの前に表示される広告に嫌気をさすことが少なくありません。 ネガティブな感情を抱きやすい視聴者に、YouTube広告として伝えたいメッセージを伝えるのは容易ではありません。 そんなときに効果的なのが「ナレーション」です。 YouTube広告において、ナレーションあり・なし を比較した場合、 ナレーションありのほうが、なしより、視聴率が2 points 増加した 広告視聴後の商品ページクリックについては、ナレーションありは、なしより3倍の効果があった というデータもあります(Infinity Agent Lab)。 つまり、動画にナレーションが乗ると、視聴者の興味や理解を深めることができることがわかります。 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切なこと 前段が長くなりましたが、動画において音質とナレーションが重要であることはご理解いただけたかと思います。 では、病院が提供する患者説明動画では、どういうところに気をつければいいでしょうか? 弊社ポケさぽの動画コンテンツの音声監修を行なっているSAEKIアナウンススクールの佐伯さんに、患者説明動画の音声録音のポイントを訊いてみました。 ※SAEKIアナウンススクールは、東京キー局や全国の放送局に高い内定率でアナウンサーを送り出しているアナウンススクールです。 ー 弊社OPEReが提供する「ポケさぽ」内の動画コンテンツのナレーションを監修いただき、ありがとうございます。佐伯さんが患者説明動画のナレーションを監修する上で気をつけていることはありますか? 動画コンテンツに音声を乗せていくときに、患者さんの「面倒」と「不安」に寄り添いながら、理解の助けになるというのを一番意識しています。 病院に通う方々は、私の認識では「面倒」と「不安」を抱えられています。 病院に通う方々が面倒と不安を抱えた状態で、動画のナレーションを聞くと説明がくどすぎると、「わかってるよ」という感情をいだきやすく 説明が淡白すぎると、「なんでもっと説明してくれないの?」と感じやすい と考えています。 監修する際は、病院の伝えたい側と患者の受け取る側の間に立つような形で音声を届けたいと思っています。 ー 伝え方もありますが、声自体にも大きな役割があると思います。動画における「良い声」とはどんな声なのでしょうか? 私が考える良い声とは、顔をあげさせてくれる声です。 動画を通して受け取る側と時間を共有すると考えているので、声も時間を共有するための重要な要素の1つだと考えています。 先にも言いましたが、患者さんは面倒と不安を抱えた状態で、患者説明の動画を見ることになります。 面倒と不安に対して、寄り添いながらも適切な距離感で声をお届けできるかが、患者説明動画の音声では重要だと思います。 ー 「感情を乗せてながら、聞く人を惹きつけなければならない」プロの仕事というのがよくわかりました。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 佐伯さん監修の音声の例 まとめ 今回は、WEB会議の音質やYouTube広告の話から、弊社の動画コンテンツの音声監修を行なっている佐伯さんに話を織り交ぜ、病院が提供する患者説明動画の「ナレーション」について紹介しました。 改めて患者向け説明動画のナレーションで大切なことをまとめると、以下の3つです。 クリアな音質で録音すること 「不安」と「面倒」に寄り添いながら、理解の助けとして提供すること 顔をあげさせてくれる「声」で提供すること 多くの病院で、患者説明動画を作成されていると思います。 今後新しく動画を作成していく際に、「映像」だけでなく「ナレーション」にもこだわってみてはいかがでしょうか。 参考文献 IT Leaders編集部. “Web会議のストレスは音質の悪さから、理解力や反応速度に影響─NTTデータ経営研とShure”. IT Leaders. https://it.impress.co.jp/articles/-/23316 (2023. 1. 20) Infinity Agent Lab. “【YouTube広告】 ナレーションありなしでの効果の差は?”. https://infinity-agent.co.jp/lab/youtube-narration/ (2023.1.24) SAEKIアナウンススクール https://saeki-announce.jp/ (2023. 1. 20)

  • 院内展示会でDX推進 〜近江八幡市立医療センターの取り組み〜 | 病院管理職の仕事術③/病院DX⑤

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、「院内展示会でDX推進」というテーマで、近江八幡市立総合医療センター 総務課経営企画グループ兼DX推進室の池田 裕樹さんに、病院のDXを進めるうえで実行している「院内展示会」についてインタビューしました。 -------------- ー 弊社が近江八幡市立総合医療センターの院内展示会に参加させていただいたことをきっかけに、今回、インタビューをさせていただくことになりました。取材を受けていただき、ありがとうございます。 こちらこそ、ありがとうございます。 近江八幡市立総合医療センター 総務課経営企画グループ兼DX推進室の池田 と申します。 ー 本題の院内展示会に入る前に、 総務課経営企画グループやDX推進室では、日頃どんな仕事を行われているんでしょうか? 大きく4つの仕事をしています。 病院機能評価プロジェクトチームの事務局 広報誌・ウェブサイトの管理 経営分析(DPC分析、クリニカルパス作成など) DX推進 DX推進室では、月に1回の定例会議を実施しながら、DXに関するサービスの検討・導入を進めています。本年度はRPAを導入し、院内の多くの部署での活用を検討している最中です。 定例会議で多くのDXサービスを検討していく中で、院内の多くの方にデモを見てほしいという思いから「院内展示会」をはじめました。 ー 院内展示会は、今年から開始されたということでしょうか?その背景にはどんなものがあったのでしょうか? はい、2022年度に初めて実施した企画です。 院内展示会を企画した背景は、新型コロナウイルスです。 コロナ禍になり、オンライン会議が普及したことで、DXサービスの会社からオンラインでのデモンストレーションを受ける機会が増えました。 デモンストレーションには、役職者は都合をつけて参加できるものの、現場スタッフは業務が忙しくみんなが参加できない課題がありました。 ただ、サービス導入で重要なのは現場の方の意見です。 直接ベンダーの方に来てもらい1日デモンストレーションしてもらえれば、現場スタッフは業務の空き時間で自由に参加できますし、どうせなら複数の会社に来院いただき、学会の企業展示会のようにできないか、と考えたのがこの「院内展示会」でした。 ー 「重要なのは現場の方の意見です」というのは、ほんとそのとおりですね。実際、どのくらいの職員の方が、院内展示会に参加されたのですか? 開催したのは1日で、当日は50名以上の職員が参加しました。 提案をしてくださっている4社に関連する職員で、もともと業務を途中で抜けられず時間の調整が難しかった人たちが中心です。 ー 今後この記事をみて、「院内展示会を開催してみたい」と思う病院向けに、アドバイスなどございますか? アドバイスというより、コツになりますが、 開催日当日に職員が来ないというがもっとも避けたい事象でしたので、その対策として ● 院内周知(ポスターを作成し院内の掲示板に貼る) ● 事前に所属長や職員に声掛けをする ● 開催日当日は、医局や関連部署に足を運び、声掛けを行なう ということを実施しました。 当日は思ったよりあっという間でした。職員とベンダーが画面越しではなく対面でお話しできたことでDXサービスを肌で感じることができましたし、何よりオンライン会議よりもコミュニケーションが取りやすかったです。また、ベンダー同士のコミュニケーションが生まれてたのは良かったなぁと思いました。 ー この度はインタビューに応じていただき、ありがとうございました。 ありがとうございました。 -------------- 近江八幡市立総合医療センター の池田さんの話、いかがだったでしょうか。 サービス導入する際に、日中稼働している職員のみなさんを巻き込むのはとても大変です。 検討中のサービスを一気に横並びで検討するのは、実際にサービスを利用するみなさんにとって素晴らしい取り組みと考え、今回記事にしました。 最後に、企業側・ベンダー側のメリットについてもお伝えすると、 実際に利用する方々の意見や業務に取り組む上での価値観を知ることができる 多くの部署の方との会話を通じて、病院の雰囲気や文化を知ることができる 患者さんの導線や利用する方の部署の部屋など、ハード面を把握できる 同時導入の可能性があるサービス提供者同士で話をするため、後日連携しやすい などがあげられます。 病院内でDXやプロジェクトを推進する方々の、お役に立てれば幸いです。

  • 委員会が変われば、病院が変わる| 病院管理職の仕事術②

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、組織としての病院を専門に研究されている、簗取 萌さんに、病院管理職が知っておくべき知識として、病院の意思決定の仕組みを解説いただきます。 --- こんにちは、簗取です。 私は、組織の観点から病院の意思決定の仕組みやマネジメントについて研究を行なっています。 病院で頻繁に起こる問題として、「物事が決まらない」「決めたはずのことがきちんと実行されない」といったことがあります。 今回は「病院における意思決定」について解説していきます。 なぜ病院では物事が決まらない?! 病院で勤務されておられる方々にとって、次のような場面に遭遇することが少なくないのではないでしょうか。 医療現場では様々な医療スタッフが協力しながら仕事を進めているが、病院全体のことを決めようとすると議論が全く進まない。 医療スタッフが病院全体に関わる議論に積極的に参加しようとしない。 病院全体で決めたはずのことがきちんと実行されない。 こうした状況は「自分勝手な医療スタッフ」や「仕事のできない事務スタッフ」のせいで生じるのではありません。むしろ、「病院」という組織の特性上生じやすい問題と言えます。 このような問題を回避するためには、病院の特性や意思決定の仕組みをきちんと理解することが重要です。 まず、病院の組織構造を簡単に見てみましょう。病院では、医師、看護師、薬剤師などの様々な医療専門職が勤務しており、それぞれが各領域に特化しながら専門的な業務に従事しています。図1は、病院の組織図を簡単に表したものです。病院によって組織の構成パターンは異なりますが、大きくは診療部、看護部、薬剤部や検査部などの診療支援部、事務部に分かれ、院長等の最高意思決定者(機関)の下にぶら下がります。このような組織構造は、一般企業で多くみられる事業部制組織に近いものです。 病院や企業などの組織では、この組織図のハコとハコをつなぐ線が指揮命令系統となり、全体の調整が行われます。通常はその経路に従って全体を効率的にコントロールすると想定されています。 ミニ解説:事業部制組織とは 事業部制組織(divisional organization)とは、事業部(division)を構成単位とする組織形態のことを意味します。事業部とは製品別、地域別、顧客別に関連職能を束ねた、独立性・自立性の高い部門を意味します。例えば、日本で初めて事業部制を導入したのは松下電器産業(現 パナソニック)です。創業者の松下幸之助は、所有する工場群を「ラジオ部門」「ランプ・乾電池部門」「配線器具・合成樹脂・電熱器部門」に分けて事業部門化しました。 しかし病院では各部門に大幅に権限が委譲されている場合が多く、組織の上層部が各部門の情報を吸い上げたり、各部門の専門性の高い情報を理解したりすることが難しい状況があります。また独立性の高い各部門では、お互いに干渉しないという状況もあります。図2は、ある病院の診療科間の医師の様子の例です。部門間が分断しているような状況を「たこつぼ化」とよぶことがあります。病院に勤務経験がある人であれば、これに類似した場面に遭遇することもあったと思います。 この会議、意味あるのだろうか... 病院では命令系統に沿った調整や部門間の理解が不十分な状況にあるため、組織全体に関わる問題の解決は容易ではありません。そこで病院では委員会やプロジェクトを設置して、各部門の代表者の直接的な協議の場で問題解決を図ろうとしています。近年は患者ニーズが多様化・複雑化しているために、病院全体として対応しなければならないトピックスが多岐にわたります。ある総合病院では院内に70を超える委員会を設置しています。 では、実際の委員会はどんな様子なのでしょうか。私がこれまでに見てきた委員会では、「誰も発言しない」、「居眠りしている」、「そもそも出席しない」ことがしばしば起こっています。それらの委員会は、会議としては機能していません。その一方で、医療スタッフが職種を超えて活発に議論している病院も存在しています。 委員会が変われば、病院が変わる 病院での委員会が機能した例を紹介します。 病院全体で取り組むべき課題の1つに費用の適正化があります。医療機器や医療材料の高額化や消費税増税に伴い、病院の費用は年々増加傾向です。医療材料の適正な調達や管理の実現に向けて、多くの病院では医師などの医療スタッフから構成される委員会を設置しています。この委員会が実質的に機能するか否かが、病院全体のコスト意識や医療スタッフの行動に大きな影響を与えているのです。 ある病院の医療材料調達に関する委員会は、委員はコスト削減に向けた対策について全く議論せず、診療科医師が好き勝手に申請する高額な医療材料を全て承認していました。それに対して、別の病院の委員会では医師や看護師や臨床工学技士がそれぞれの知識を活かしながら医療材料のコスト削減のアイデアを積極的に共有し合い、実現可能性の高いコスト削減策を次々と決定していました。それらの対策はすぐに各部門に通達され、さらに実際の効果の検証まで行われていました。その様な委員会のプロセスの徹底により、「医療材料を無駄にしない」というコスト意識が各部門のスタッフに浸透していたのです。この2つの病院の例は、委員会の運営が病院全体の文化、意識、さらには経営にも大きな影響を与えることを示しています。 つまり、委員会が変われば、病院が変わる、と言えるでしょう。 まとめ 今回は「病院の意思決定」をテーマに、病院の特性や意思決定の仕組みについて記事を書きました。今回の記事のポイントは以下の3つです。 病院では部門間がたこつぼ化しており、病院全体として意思決定を行うことがそもそも難しい。 病院では、部門間の調整を図るために委員会やプロジェクトチームが活用されており、その重要性も高まっている。 委員会が実質的に機能するか否かが、病院全体の文化や医療スタッフの行動に大きな影響を与えている。 病院で勤務されている人たちにとって、委員会は副次的な業務で面倒くさいと思われていることも多いです。しかし、病院経営改善や医療の質の維持・向上にはそうしたヨコの連携が極めて重要です。この記事が、病院組織の特性や病院の意思決定の際に留意すべきことを理解する上で、お役に立てば幸いです。 参考文献 植草 徹也. BCG流病院経営戦略: DPC時代の医療機関経営. 2012. エルゼビアジャパン. 榊原 清則. 経営学入門. 日本経済新聞社. 2002. --筆者-- 簗取 萌 新潟医療福祉大学 医療経営管理学部 医療情報管理学科 助教 国立看護大学校看護学科卒業、一橋大学大学院商学研究科経営学修士コース修了(MBA)、一橋大学大学院商学研究科博士後期過程 単位取得後退学 ナショナルセンター集中治療室の看護師として勤務後、MBA取得し、病院経営コンサルティング会社にて大規模病院の手術室や看護部の業務改善プロジェクトに従事する。その後現職。

  • 病院でプロジェクトを始めるときに気をつける3つのこと | 病院管理職の仕事術①

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 コサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 わたしは、キャリアの中で過去2つの医療機関で働きました。2つの医療機関ではどちらもプロジェクトベースの仕事が多く、私の専門性のひとつにプロジェクトマネジメントをあげるくらい、プロジェクト単位で仕事を行なってきました。 いまの仕事もITサービスの導入支援という、角度からプロジェクトに関わることが多く、今回は「病院でプロジェクトを始めるときに気をつける3つのこと」をテーマにブログを書こうと思います。 ※「この写真、だれ?」って感じですが、ストック写真専用サイト"unsplash"に、 米国​National Cancer Instituteの写真があったので、利用しました。 病院でプロジェクトを始めるときに気をつける3つのこと いきなり本記事の結論ですが、病院でプロジェクトを始めるときに気をつけることが、3つあります。 プロジェクトの目的と大義を決めること 適切な関係者に事前に話をしたあと、キックオフミーティングを開催すること 参加者の積極性を高めるための、コミュニケーションの仕組みをつくること 病院では多くの職種、多くの部署、多くの委員会が存在し、いろんな立場や物の見方があると思いますが、上記3点は私の経験上共通して、気をつけるべきことといえます。 そもそもプロジェクトってなに? 気をつけること3つの詳細を説明する前に、プロジェクトの定義について説明させてください。 プロジェクトの定義は、以下の定義が病院でしっくりくると思っています。 プロジェクトを 2 つの要素で定義しています。「有期的であること」、そして「独自性があること」です。 「有期的」とは、文字通り、期日があるということです。その作業をいつまでに 終わらせなければならないかが決まっている。それが「有期的であること」です。 一方「、独自性」というのは、ほかの定常業務と比べて、何かしら新しい要素が加 わっ ているということです。これまでやってきた仕事の機械的な反復では済まない 作業。 それが「独自性がある」仕事です。この 2 点に適合していれば、その仕事は プロジェ クトであるといっていいのです。 (「Webプロジェクトマネジメント標準」より引用) 繰り返しになりますが、終わりがあって定常的に繰り返さない業務をプロジェクトといいます。 プロジェクトの例 上記の定義を読んでみたものの、小難しくてピンとこない、、、という印象を受けられると思いますので、いくつか病院内でのプロジェクトの例を出してみます。 病院の収支に影響を及ぼすほど、ある診療科の診療報酬の査定額が大きすぎるため、業務フローを見直すプロジェクト 病棟用のエコーがどこにあるのかわからなくなり、研修医が探し回って時間を浪費している問題を解決するプロジェクト CTやMRI、手術用ロボットなどの高額医療機器の購入が、集中してしまう年度があるので、購入を分散させるプロジェクト 上記にあげた例は、定常的な業務ではなく、独自色が強く複数部署にまたがる課題ですが、解決すれば平常運転にもどれそうなものが多いという印象ではないでしょうか。 では、プロジェクトマネジメントをする際に気をつけるべきこと3つを掘り下げていきましょう! プロジェクトの目的と大義を決めること プロジェクトを始める際に、一番はじめに行うのは、目的と大義を決めることです。 課題を無茶振りされ、振られた側は「院長に言われたから…」「事務長命令で…」と言いたいこともありますが、そこはぐっと堪えて、目的と大義を言語化し、プロジェクト化しましょう。 目的とは、プロジェクトの最終的なゴールです。 大義とは、プロジェクトを通してそのゴールを目指す理由です。 先に挙げたプロジェクトを例に、目的と大義を考えてみましょう! 課題:病棟用のエコーがどこにあるのかわからなくなり、研修医が探し回って時間を浪費している問題を解決するプロジェクト 目的:研修医が病棟でエコーを利用したいときに、すぐに見つけられる状態を作ること 大義:研修医の時間を無駄にしないだけでなく、患者にも素早く検査を実施できる。さらにはエコーという医療機器が決まったルールで管理されるので、MEがメンテナンスしやすく、用度課(物品管理課)が買い替えの際の調査が容易になる。 もしかしたら、「院長からの命で『研修医の先生が、病棟エコーが散らばってて困ってるからなんとかしてよ』というものだったとしても、上記まで言語化することが大切です。 適切な関係者に事前に話をしたあと、キックオフミーティングを開催すること プロジェクトの目的と大義を決めたあとは、まず関係者個別に、キックオフミーティングに向けて話をしましょう。 複数部門に跨る課題ほど、キックオフミーティングを開くハードルがあがりますが、何事も初めが肝心。 ときには「そんなことやるなんて、聞いてない!」という人が後から出てくることもあります。 そんなリスクを避けるためにも、事前の声掛けは重要です。 声掛けが終わったら、プロジェクトに関わる人に声をかけてキックオフミーティングを開催しましょう。 秘密のプロジェクトではない限り、キックオフミーティングは関係者であれば誰でも参加できる形にしましょう。 参加者や該当部署が当事者意識を持つことはとても大切です。関係ありそうな部署に声をかけて、できるだけ多くの方に、キックオフミーティングで目的と大義を共有しましょう。 参加者の積極性を高めるための、コミュニケーションの仕組みをつくること キックオフミーティングを開催する際に、一緒に決めておきたいのは、プロジェクトにおけるコミュニケーションの仕組みです。 コミュニケーションの仕組みとは、以下のようなものです。 プロジェクトの連絡、進捗共有、疑問・質問などは、TeamsのXXチャンネルを用いること 議事録は、会議後24時間以内に発信すること 議事録は、誰もがアクセスできる場所(Sharepointや共有フォルダ)にアップすること 会議ができるだけ、パソコンを投影し、リアルタイムに議事録を起こすこと ありがちなのは、月の第X曜日の、16:30-17:00 で開催。事務局は誰々さん、とだけ決めるケースですが、これではプロジェクトの参加者のコミットメントを高めるのは難しいです。 プロジェクトに関する情報を透明化することも重要です。コミュニケーションもオープンにおこなうことで、互いの進捗状況がわかることで、メンバーの各タスクが前に進みます。 また情報の透明性を担保すれば、コミュニケーションの効率性もあがります。コミュニケーションがスムーズに行えれば、それだけプロジェクトの成功確率も高まります。 たとえ、プロジェクトのメンバー間での立ち話や電話などで決まった内容でも、Teamsのチャットや関係者メールにその内容を共有するのが望ましいでしょう。 まとめ 今回は「病院でプロジェクトを始めるときに気をつけること」をテーマに、記事を書きました。 改めて、プロジェクトを始めるときに気をつける3つのことは、以下のとおりです。 プロジェクトの目的と大義を決めること 適切な関係者に事前に話をしたあと、キックオフミーティングを開催すること 参加者の積極性を高めるための、コミュニケーションの仕組みをつくること ひとそれぞれ、プロジェクトを始めるときの大事なポイントは違うかもしれませんが、この記事がどなたかの参考になったり、ご自身の仕事を振り返るきっかけになると嬉しいです。 参考文献 The National Cancer Institute's (NCI) Visuals Online. “National Cancer Institute”. Unsplash. https://unsplash.com/ja/@nci (2022.11.04) 林千晶、高橋宏祐. (2018) “Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK®でワンランク上のWebディレクションを目指す”. https://loftwork.com/jp/group/creative_project_management (2022.11.04)

  • 病院SNS活用事例 | 病院DX番外編

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 コサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は「病院SNS活用事例 | 番外編」として、筆者がインターネット上で見つけた病院のSNS活用事例をご紹介します。 SNS単体を活用する病院と、SNSを組み合わせて活用する病院をわけて紹介していきます。 SNS単体を活用する病院例 Twitter × 亀田メディカルセンター はじめにご紹介するのは、病院Twitter界で知らない人はいない、亀田メディカルセンターのTwitterです。 おはようございます、というやわらかいコミュニケーションから 会計時の駐車券の運用についてといった、病院の細かいオペレーションまで 病院に通う人だけでなく、同じ業界の私達も楽しませてくれるアカウントです。 地域の医療圏の患者さんのための発信が基本のようですが、患者さんのためというメッセージが医療圏を超えて、日本から愛される病院のひとつとして、ブランドをきちんと構築していることがわかります。 Instagram × ベルネットグループ 次に紹介するのは、愛知県を中心に産科クリニックをグループ展開しているベルネットグループ。 ホームページ:https://www.kishokai.or.jp/ その中のクリニックのひとつ「アイリスベルクリニック」のinstagram がとても素敵です。 https://www.instagram.com/irisbell_bellnet/ 胎教や無痛分娩については、複数画像をアップして、2枚目から写真と文字を組み合わせた解説スライドになっています。 産科のような若年層の患者さんが多い医療機関で、かつ、独立した広報チームがある場合は、是非真似したいSNS活用施策ですね。 note × まちだ丘の上病院 まちだ丘の上病院。この病院は、『第68回日本web大賞!』で協会特別賞を受賞するほど、ウェブ施策にチカラをいれています。 ホームページはこちら:https://machida-hospital.com/ まちだ丘の上病院が運営するSNSが、noteです。 ホームページには載せきれない、やわらかいコンテンツをnoteに掲載しています。 病院DX④で紹介した「紙の広報誌の代替」に加えて、採用広報という目的も含んで、発信しているのではないかと筆者は推察しています。 Tiktok × 日本医科大学附属病院 病院DX③「採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ 」でも紹介した、日本医科大学附属病院のTiktokを使った看護師採用動画をご紹介します(タップ・クリックすると動画に遷移にします)。 看護師という、20代の理解しやすい文脈として、Tiktokを利用して採用動画を作成されているのは、素晴らしいと思いました。 SNSを組み合わせて活用する病院 病院DX④「SNSを活用した病院広報誌のデジタル化」で、SNSを活用したデジタル広報誌の3つのレベルを紹介しました。 初級:紙の広報誌をnoteに記事化する 中級:noteで作成したコンテンツをLINEで配信する 上級:noteでの記事化に合わせて、インタビューを動画でも作ってYouTubeにし、noteやLINE内に組み込む これら3つのレベルの上級を実践しているのが、次に紹介する小倉記念病院です。 LINE+YouTube × 小倉記念病院 病院広報といえば小倉記念病院といってもいいくらい、小倉記念病院は広報にチカラを入れています。 読み応えたっぷりの病院広報誌、一度ご覧になってください。 http://www.kokurakinen.or.jp/press/ そんな小倉記念病院は、LINEとYouTubeという複数のSNSを活用して、市民講座を展開しています。 実際、筆者が登録したLINEの画面。 病院としてチカラを入れたい診療科の講演を、YouTubeを使って配信をする。そのお知らせにLINEを使う。わかりやすいですが、継続するのはなかなか難しい。 SNSを組み合わせた仕組みを実行されているところからも、小倉記念病院の組織力が垣間見えます。 まとめ 今回は「病院SNS活用事例 | 番外編」として、筆者がインターネット上で見つけた病院のSNS活用事例を紹介しました。 「うちの病院の患者さんは、、、まだSNSって感じでもないし…」と思われるかもしれませんが、病院には家族・友人・知人などあらゆる方が関係しています。 目には見えないブランド価値は、一朝一夕では構築されません。3年後の病院のために、今からSNSの活用を始めてみるのはいかがですか。 その他、病院DXに関する記事はこちら 病院DXに取り組むときの3つのコツ | 病院DX① 無料で始める病院DX〜HubspotとConfluence〜 | 病院DX② 採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ | 病院DX③ SNSを活用した病院広報誌のデジタル化 | 病院DX④ 参考資料 亀田総合病院(ちっとばあり公式).https://twitter.com/kmc_pr. (2022.09.27) アイリスベルクリニック. “アイリスベルクリニック【公式】” https://www.instagram.com/irisbell_bellnet/ (2022.10.13) まちだ丘の上病院 “ 一般財団法人ひふみ会 まちだ丘の上病院 note”. https://note.com/machioka. 一般財団法人ひふみ会 まちだ丘の上病院. (2022.09.27) kangocareer. “人気病院解説!日本医科大学附属病院ってどんな病院?#看護師 #病院” https://www.tiktok.com/@kangocareer/video/7019572019020844290?is_from_webapp=v1&item_id=7019572019020844290 (2022.10.13) 小倉記念病院. “LINE@”. http://www.kokurakinen.or.jp/byoin/line_at/ . 一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院. (2022.09.27)

  • SNSを活用した病院広報誌のデジタル化 | 病院DX④

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 コサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、病院DXに関する記事の第4回。「SNSを活用した病院広報誌のデジタル化」というテーマでお届けします。 復習:病院DXとは? 病院DXとは、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革することです。 変革を推し進める際のコツとして、以下の3つを紹介しました。 患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること 組織的に小さく始めること 金額的に小さく始めること DXしやすい広報部門 筆者個人として、病院DXにもっとも手をつけやすい領域は、「広報」だと考えています。 病院の広報部門は以下の特徴があります。 独立した部門がある 過去のアーカイブコンテンツがデジタル化されている 患者さんへの情報発信・コミュニケーションを目的としている つまり、すでにデジタル化されたコンテンツを持ち、小さな組織で始められ、患者さんへの提供価値の形態を変化できるということです。 こんなにDXに向いた組織はないのではないか、と筆者は考えます。 広報誌をDX!紙とデジタルのハイブリッド運用 前提 多くの病院では、周辺クリニックに配布したり、院内のラックに配置するようの紙の広報誌を運営していると思います。 本ブログでは、紙の広報誌をデジタルに置き換えよう!という提案ではなく、あくまでも、既存の紙の広報誌をベースに、デジタル広報誌をハイブリッド運用してはいかがでしょうか?という話です。 デジタル広報誌のメリット デジタル広報誌を立ち上げるメリットは3つあります。 過去の記事を検索できるようになること ホームページなどでリンクを貼るなど、利活用しやすいこと 記事ごとの閲覧数を評価することで、患者ニーズがわかること 患者さんは、患者さん自身にとって突然のタイミングで病院に通院するケースが多々あります。 その際、「自分の担当する医師はどんな人なんだろう?」「自分の通う病院ってどんなところ?」と感じる方も多いはずです。 残念ながら、現行の紙の広報誌では、過去の記事をさかのぼって、担当の医師のインタビューを探すのは難しいのが現状です。 病院にとっても、人気の診療科や伸ばしていきたい診療科の特集を紙の広報誌で組んでも、その記事がどのくらい読まれたか可視化できず、PDCAを回せないのが現状です。 それらを解決できるのがデジタル広報誌です。 デジタル広報誌の目指すところ 筆者としては、3つのSNSを活用した、デジタル広報誌を3段階で提案します。 初級:紙の広報誌をnoteに記事化する 中級:noteで作成したコンテンツをLINEで配信する 上級:noteでの記事化に合わせて、インタビューを動画でも作ってYouTubeにし、noteやLINE内に組み込む 以下が、デジタル広報誌の運用全体像です。 それぞれのSNSの目的 まずは、note。 noteの良いところは、記事の更新のしやすさと、出した記事を月別でまとめられるところです。 ホームページと違って、広報部門が独立して、コンテンツを管理・運営できるのが、一番のメリットです。 過去2−3年の、紙の広報誌のコンテンツを転載していけば、デジタル広報誌の立ち上げとして充分でしょう。 細かいところで、各記事とは別に、その月やその季節の「号」としてまとめたい場合は、文藝春秋Digitalの配信方法をご参考ください。 https://bungeishunju.com/n/n88e555070073 つぎに、LINE。 LINEは、病院と患者の、1対Nのコミュニケーションを実現できる便利なツールです。 患者向けの広報LINEと、医療機関向けのLINEのチャネルを分けて運用すれば、情報発信の幅が広がります。 こまめに発信しすぎると、患者からブロックされる可能性もあるので、月1回くらいの配信で、noteのまとめ号を添付する運用を、筆者としてはおすすめします。 最後に、YouTube。 動画の時代、文字だけでなく、動画による患者とのコミュニケーションは避けられなくなっています。 広報誌で、病院で働く方にインタビューする際に、同時に動画を回して、2−3分の動画にするのがおすすめです。 また、院内のイベント(盆踊りやクリスマス会)を映像にするのもよいでしょう。 まとめ 今回は、病院DX第4弾として「SNSを活用した病院広報誌のデジタル化」というタイトルで、筆者がおすすめするデジタル広報誌の運用案についてご紹介しました。 本記事で紹介した、note、LINE、YouTubeは、すべて無料で始められるサービスです。 必要なのは、始める勇気と続ける胆力。 患者を取り巻く情報環境が変化する今、病院DXとして、広報誌から始めてみるのはいかがですか? 続きは、こちら「病院SNS活用事例 | 病院DX番外編」。 --- 病院広報デジタル化「LINE公式アカウント立ち上げ支援」事例は、こちら 参考資料 文藝春秋digital.”『文藝春秋digital』2022年9月ラインナップ”. https://bungeishunju.com/n/n88e555070073. 文藝春秋. (2022.09.27)

  • 採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ | 病院DX③

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、病院DXに関する記事の第3回。「採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ」というテーマでお届けします。 第1回「病院DXに取り組むときの3つのコツ | 病院DX①」はこちら。 第2回「無料で始める病院DX〜HubspotとConfluence〜 | 病院DX②」はこちら。 復習:病院DXとは? 病院DXとは、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革することです。 変革を推し進める際のコツとして、以下の3つを紹介しました。 患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること 組織的に小さく始めること 金額的に小さく始めること 1つ目のコツである「患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること」は、DXの定義である顧客ニーズにあったものを提供するという部分を参考にしています。 日本の医療機関の多くは、世の中一般的なデジタルの流れに沿ってサービスを提供できていないのが現状ですが、今回はスマートフォンの縦型動画に対して、どう策を講じていくかについて紹介していきます。 デジタルの流れ:スマホの普及 令和2年の総務省「通信利用動向調査」では、スマートフォンの普及率が全世帯で83.4%となり初めて8割を超えたと発表されました。 年代別にみても、69歳までの個人の多くがスマートフォンを利用していることがわかります。 社会の流れ、患者のニーズを考えると、スマートフォンを中心とするデジタルコミュニケーションは無視できなくなっています。 スマホの動画は、縦型動画 ウェブサイトが、パソコンの画面中心に作られていた時代から、スマートフォンでの閲覧を前提に移り変わったように、動画の世界も、縦型動画を見かける機会が大幅に増えています。 代表的な例はTiktokやInstagram ストーリー、YouTube Shortsでしょうか。 短い動画は、縦で見る 先の例で挙げたアプリ(Tiktok、Instagram、YouTube Shorts)では、縦型動画として見せるのは、尺の短いものです。 アプリごとの動画の長さの違いはあるものの、1分以下の動画の場合、縦型動画に寄せていきたい流れが見て取れます(LISKUL)。 実際、筆者も日頃からSNSで縦型動画を見ていますが、スマートフォンへの没入感やテンポから動画を見入ってしまうことが多いです。 病院に縦型動画をどう応用するのか? Tiktok、Instagram、YouTube Shorts なんて10-20代向けの話で、うちの医療機関は関係ない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。 ただ、縦型動画の、短くテンポよいコンテンツは 確実に最後まで視聴され 理解もしやすい だからこそ、世の中に受け入れられている側面もあります。 世の中を見渡すと、縦型動画に挑戦している病院があります。 今回はその例を4つほど紹介します。 採用動画 こちらは、日本医科大学附属病院の看護師採用動画です(タップ・クリックすると動画に遷移にします)。 看護師という、20代の理解しやすい文脈として、Tiktokを利用して採用動画を作成されているのは、素晴らしいと思いました。 患者説明 続いてご紹介するのは、湘南藤沢徳洲会病院のInstagramアカウントの、患者確認動画です(タップ・クリックすると動画に遷移にします)。 医療安全において、患者の氏名と生年月日の2つの情報を尋ねるのがスタンダードになりつつありますが、患者にとっては初めてだったり、その意味がわからないこともあります。 instagramというやわらかいコミュニケーション手段を通じて、患者に協力していただきたい内容を説明していくのは、とても好感が持てますね。 職員紹介:Mayo Clinic(メイヨークリニック) まず紹介したいのが、Newsweek World’s Best Hospital で1位を獲得したMayo Clinic。 Mayo Clinicでは、職員紹介の一貫で、YouTube Shortsに動画をアップしています。 病院の広報誌でよく職員紹介の記事を載せられてますが、数年で簡単なショート動画による職員紹介の時代が来そうですね。 患者説明(妊婦):Cleveland Clinic(クリーブランドクリニック) もうひとつは、Newsweek World’s Best Hospital 第2位のCleveland Clinic。 Cleveland Clinicは、出産の初期の合図について、YouTube Shortsに動画をアップしています。 自分が近い将来体験することを、動画を使って説明するのは、さすが世界トップレベルの病院だと思いました。 まとめ 今回は、病院DX第3弾として「採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ 」というタイトルのもと、これからの病院はスマホ動画時代にどう対応していくかをご紹介しました。 採用活動や患者説明を、縦型動画で行なう時代はもうそこまで来ています。 実際に、縦型動画は、短くテンポもよく 確実に最後まで視聴され 理解もしやすい というメリットがあります。 初めは慣れないかもしれませんが、始めないことにはクオリティーも上がらないのが現状です。 病院DXとして、縦型動画を始めてみませんか? 続きは、こちら「SNSを活用した病院広報誌のデジタル化 | 病院DX④」 参考文献 デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会. “デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0”. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx_guideline.pdf (2022. 08. 05) 総務省 "令和2年通信利用動向調査の結果". https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/210618_1.pdf (2022. 09. 14) LISKUL. “SNS運用するなら知るべき縦型動画とは?メリットや作成方法を解説”. SO Technologies株式会社. https://liskul.com/vertical-movie-2-102555 (2022. 09. 14) Newsweek, “World's Best Hospitals 2022”. Newsweek. https://www.newsweek.com/worlds-best-hospitals-2022 (2022. 09. 15)

  • 無料で始める病院DX〜HubspotとConfluence〜 | 病院DX②

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、病院DXに関する記事の第2回。「無料で始める病院DX〜HubspotとConfluence〜」についてお届けします。 第1回「病院DXに取り組むときの3つのコツ | 病院DX①」はこちらから。 復習:病院DXとは? 病院DXとは、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革することです。 変革を推し進める際のコツとして、以下の3つを紹介しました。 患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること 組織的に小さく始めること 金額的に小さく始めること 金額的に小さく始める…無料でできることは? いざ病院でDXを始めようと思っても、「今年度の予算はない…けど、なにかしなきゃ」「上層部はDXに懐疑的で、説得に時間がかかるのも…」と考える病院職員の方もいらっしゃるでしょう。 そんな病院でも小さく始めることができるのが、フリーミアムの製品です。 フリーミアムとは(ウィキペディア) 基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデルである。 つまり、基本機能を無料で提供しているソフトウェアで、病院DXをはじめられます。 私もかつて病院事務職員として働いていましたので、今回のブログでは、病院職員時代を振り返って、「このツールがあればよかったのに!」と心から思ったフリーミアムなソフトウェアを2つ紹介します。 おすすめ1:HubSpot Sales Hub 病院DXを無料で始めるのに、第一におすすめするのが、営業支援ソフトウェアのHubSpot Sales Hubです。 HubSpot Sales Hubを使うと、外部の人とのメールのやりとり(ログ)やミーティングのメモを、会社ごとや個人ごとに自動で管理し、チームで共有・閲覧することができます。 外部ベンダーや取引先とやりとりしていると、以下のような課題はありませんか? 引き継いだばかりで、前任者がおこなったコミュニケーションを把握できない 各企業とのやりとり履歴を、上司の立場として把握できない 前方連携先のクリニックの医師と、どういうやりとりをしたか忘れてしまった… HubSpot Sales Hubをチーム全員で導入して外部とやりとりをすれば、上記の課題は一気に解消されます。言った言わない・把握してるしてないという問題がなくなり、仕事の質・スピードが向上するでしょう。 HubSpot Sales Hubの良いところは、無料で利用できる機能が多いところです。 無料の範囲でありながら、セールス機能以外にも、マーケティングやCRM(顧客管理)機能も、充実しています。 また、導入が簡単なところもおすすめの理由です。メールサービスとして、GmailやOutlookを使っていれば、HubSpotとの連携に多くの時間は取られません(※情報部門に、決裁書は回してくださいね!)。 筆者自身もHubSpotユーザーで、Gmailのアドオン機能を使ってメールのログを記録したり、打ち合わせの議事録や電話対応の記録をHubSpot上に入力し、チームで業務を冗長化しています。 個人や会社単位だけでなく、案件ごとにメールを仕分けることも可能です(取引という機能を使います)。 病院によっては、前方連携や後方連携に関して、やりとりを可視化するのにも、活用可能でしょう。 ※メールのドメインを指定して、メールのトラッキングを外すことができます。病院内のメールのやりとりが、HubSpot内に記録されないよう設定するのをおすすめします。 https://www.hubspot.jp/products/sales?hubs_content おすすめ2:Confluence 病院DXを無料で始めるのに、もうひとつおすすめしたいのが、Confluenceです。 Confluenceは、社内用のドキュメントツールです。 Confluenceを導入すれば、部署やプロジェクトチームで、 マニュアル・ルール・手順書 調査結果・議事録・プロジェクトの最新情報 など Wordを作る感覚でウェブサイトのような見た目に仕上げることができます。 特に、情報システム室や物品管理室・用度課など、部署内で記録しておかないといけない業務が多い部署におすすめです。 病院内で働いていると、以下のような課題はありませんか? 委員会を引き継いだが、最新情報がどこで管理されているかわからない… システムのドキュメントの記録がWordやExcelで管理されてて、情報をいつどう更新したかわからない… 部署の業務範囲が広すぎて、どこに何の情報を格納しているかわからない… Confluenceを用いれば、Word感覚で、情報を一元管理できるため、部署の掲示板やプロジェクトマップとして、利用可能です。 また、ドキュメントの履歴や更新差分も確認できます。 Confluenceのよいところは、もちろん無料で始められることです。 10名までは、無料で利用することができます。 また、ドキュメントに階層構造をもたせることで、ページの行き来がしやすく、閲覧しやすいのが特徴です。 部署単位だけでなく、委員会や組織横断のプロジェクト(新棟建設、人事制度改革、広報室立ち上げなど)で、大量の調査や意思決定を記録に残して置く際に、とても役に立ちます。 プロジェクトが終われば、すべての記録をPDFにエクスポートすることも可能です。 Confluenceを導入すれば、大量のWord文書やPowerpointを開いて、過去の履歴を追う必要はなくなります。 部署やプロジェクトチームのメンバーは、常に最新の情報をみて、仕事を進めることができるようになるため、仕事のスピードや質の向上に寄与するでしょう。 https://www.atlassian.com/ja/software/confluence まとめ 今回は、病院DXのコツの1つである「金額的に小さく始めること」に焦点を当て、無料で始めるDXと称して、私自身がかつて病院職員だったときに使いたかったソフトウェアを2つ紹介しました。 HubSpot Sales Hub:外部の人とのメールを一元管理 Confluence:部署やプロジェクトのドキュメントを一元管理 皆さんの病院でも、小さく始められる病院DXとして、無料で始められるソフトウェアを導入してみませんか? 続きは、こちら「採用情報や患者説明は、縦型動画の時代へ | 病院DX③」 参考文献 ウィキペディア フリー百科事典. "フリーミアム”. Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0 (2022.09. 09) Sales Hub. HubSpot. https://www.hubspot.jp/products/sales?hubs_content (2022.09. 09) Confluence. Attlassian. https://www.atlassian.com/ja/software/confluence (2022.09. 09)

  • 病院DXに取り組むときの3つのコツ | 病院DX①

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、「病院DXに取り組むときの3つのコツ」というテーマでお届けします。 病院DXと聞いて… 病院関係者からすると、病院DXと聞くと、こんなことを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 「DXなんて、どうせ流行り言葉でしょ?」 「DXの前に、電子カルテをなんとかして…」 「職員がメールアドレスさえもってないのに、DXなんて考えられない」 「他病院さんとのやりとりは、まだまだ電話とFAXですけど…」 どちらかというと、ポジティブな期待より、現状を改善しなければならないプレッシャーや日々の運用のシワ寄せによるネガティブな想いのほうが強いかもしれません。 情報システム部門としては、 PHSサービスも終了したし、うちの病院もスマホに切り替えないと… SlackやZoomを使いたいという声が医師から出てるけど、病院全体へ適応するには、費用もかかるし、運用を決めるのも大変… DXって言うけど、既存の電子カルテのメンテナンスでいっぱいいっぱいだよ... 部門システムは正直、各部門で導入・管理してくれないかな… と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回のブログでは これから病院DXに取り組もう、もしくは、DXに取り組んでいるがなかなか前進しないという関係者向けに、「病院DXに取り組むときのコツ」についてお伝えします。 そもそもDXとは? そもそも、DX(Digital Transformation)とはなんでしょうか。 経産省が2018年12月に発表した “デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0” によると以下のように定義されています。 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。 DXの定義で特に重要なのは、以下の点です。 「製品やサービス、ビジネスモデルを変革」 つまり、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革するのが、病院DXです。 病院DXに取り組むときのコツとは? では、患者へ提供する価値をデジタルを使って変革する際に、何を前提にプロジェクトを進めればいいでしょうか。 いきなり大風呂敷を広げて、たくさんのメンバー・大きな計画・大きな予算でスタートするのはおすすめしません。 病院DXに取り組むときのコツとして、以下の3つを考慮するのはいかがでしょうか。 コツの1つ目は、「患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること」です。 DXの定義である顧客ニーズにあったものを提供するという部分を参考にしています。 コツ2つ目の「組織的に小さく始めること」というのは、まず結果を出すことが組織全体をDXしていくうえで重要だからです。DXを主導する担当者が責任者を巻き込んで一緒に汗をかく姿を職員に見せることは、中期的に全体を巻き込んだDXを進める際の土台になります。 コツ3つ目の「金額的に小さく始めること」は、失敗のリスクを最小限にする意味です。小さく始めても、うまくいかない可能性はつきまといます。失敗を許容しながらPDCAを回し、うまくいく体制を作ってから、全体のDXを始める必要があります。 病院DXの事例 実際に、患者や取引先へ提供する価値をデジタルを使って変革している例を2つほど紹介し ます。 聖隷浜松病院「LINE公式アカウント」 病院からのお知らせやイベント情報、LINE限定のメッセージなど、週1回の頻度で配信している、聖隷浜松病院のLINE公式アカウント。 以前は広報誌が担っていた役割を、LINEをコミュニケーションの柱にして展開しています。 LINEだけでは伝えるのが難しいコンテンツは、YouTubeも組み合わせることで、コミュニケーションの幅を広げています。 https://www.seirei.or.jp/hamamatsu/guidance/public-relations/line/ 東京医科歯科大学:Zoomによるセカンドオピニオン 東京医科歯科大学では、携帯電話のSMS機能をフックに患者にEmailアドレスを登録してもらい、最終的にZoomでセカンドオピニオンを実施する仕組みを構築しています。 既存のツールを組み合わせて、患者へのサービスをデジタルを変革していることが見て取れます。 ウェブページに詳しいフローも掲載されていますので、ぜひご覧になってください。 https://www.tmd.ac.jp/medhospital/patient/online_second.html まとめ 今回は、「病院DXに取り組むとき3つのコツ」というテーマで、考慮いただきたいコツと実際の事例2つをご紹介しました。 改めて、病院DXに取り組むときのコツは、以下です。 患者への提供「価値・スピード・質」に関わる部分から始めること 組織的に小さく始めること 金額的に小さく始めること 皆さんの病院でも小さく始められそうな部分から病院DXをおこない、患者への提供価値を向上していきませんか? 続きは、こちら「無料で始める病院DX〜HubspotとConfluence〜 | 病院DX②」 参考文献 デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会. “デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0”. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx_guideline.pdf (2022. 08. 05) 聖隷浜松病院. “聖隷浜松病院「LINE公式アカウント」”. 聖隷浜松病院. https://www.seirei.or.jp/hamamatsu/guidance/public-relations/line/ (2022. 08. 29) 東京医科歯科大学. “オンラインセカンドオピニオン外来”. 東京医科歯科大学 https://www.tmd.ac.jp/medhospital/patient/online_second.html (2022. 08. 29)

  • 一度は読むべき「入院案内・PFM」に関する8つの記事 | PFMノート②

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 入院案内・PFMに関する記事「PFMノート」の第2回は、「一度は読むべき「入院案内・PFM」に関する8つの記事」を紹介します。 第1回「入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例 | PFMノート①」はこちらから。 座談会のレベルを超えた名講義 「入院案内の理想の役割って、なんだろう?」 「『PFMについて調べてみてよ』って上司に言われたけど、そもそもPFMは良いものなの?」 そんな疑問をお持ちの方にまず読んでいただきたいのが、 医学書院「医学界新聞」にて、牧野 憲一氏(旭川赤十字病院院長)、西澤 延宏氏(佐久総合病院・佐久医療センター副統括院長兼副院長)、鬼塚 伸也氏(長崎リハビリテーション病院)の3名で行われた座談会記事です(2018)。 https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2018/PA03281_01 必読ポイントを簡単にまとめますと、 PFMが求められる背景 病院の機能分化、平均在院日数の短縮による病床稼働上昇 早期退院推進に合わせた、転院・施設入所の増加 上記2点による入院関連業務の増加 PFMのメリット 医師の業務効率化による、手術件数の増加と入院単価の上昇 情報集約による、日曜入院の増加 専門部署による、患者満足度の向上 3氏の所属病院についての体制比較や、PFMセンターの参考業務フローも掲載されています。 理想の入院案内、PFMのメリットや運用方法を知るのに、もっともまとまった記事といえるでしょう。 佐久総合病院PFMセンター解体新書 医学界新聞の座談会記事にも出ている、佐久総合病院の患者サポートセンターを詳しく取材した記事があります。それが、HOSPITAL VIEW Vol. 41(2020. 3) です。 https://www.jbpo.or.jp/med/jb_square/hospital/pdf/HV41.pdf 必読ポイントは、 2ページ目の図1「佐久医療センターのPFMの流れ」 2ページ目の図2①「入退院支援室の主な業務」 3ページ目のパス適応率 パス適用率は73%まで向上 100%適用している診療科も多く、標準化は順調 その他、業務の細かなヒントがたくさん散りばめられている記事です。入院案内、PFMセンター担当者は必読の記事といえるでしょう。 第1回「入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例 | PFMノート①」の「PFMセンターの3つのフェーズ」で説明すると、佐久医療センターは「経営大幅改善フェーズ」に相当するでしょう。 自病院ではどう実現する? 参考になる病院ウェブサイト PFMセンターの理想やメリットは理解したものの、実現に向けてどう動いていけばいいか、なかなか一歩踏み出すのは難しい…。 既存の入院案内の運用フローを動かすのに、関係各社への説明や理解を得て協力してもらうなど、責任者や担当者はやるべきことが山積みです。 まずは、PFMセンターをウェブサイトに掲載している病院を参考にして、具体的な組織づくりをイメージしてから着手してみるのはいかがでしょうか。 以下、3つの病院のウェブサイトでは、PFMセンターをどう実践しているかが非常にわかりやすくまとまっていました。引用させていただきます 関西ろうさい病院 https://www.kansaih.johas.go.jp/kirakiranurse/interview/pfm.html 関西ろうさい病院のPFMセンターのウェブサイトでは、入院支援のフロー、担当職種、それぞれの業務について細かく図解されています。 PFMセンターの組織だけでなく、担当看護師のインタビューも掲載されているため、組織のメンバーを具体的に決めていく上でも、役に立つ記事になっています。 岡山市立市民病院 https://okayama-gmc.or.jp/shimin/department/pfm 岡山市立市民病院のPFMセンターのウェブサイトでは、構成する部署と役割が掲載されているのが特長です。 構成する部署を抜粋すると、以下のとおりです。 地域医療連携室 (患者相談室) 入退院支援室 ベッドコントロールセンター 口腔ケアサポートセンター 入退院管理支援センター予約担当(旧:予約センター) 地域医療推進センター クリニカルパス開発支援 1つ目に紹介した「医学界新聞」の記事でも、クリニカルパスをPFMセンターでコントロールしていくのが鍵と紹介されていましたが、岡山市立市民病院はまさしくそれを実践していることが見て取れます。 また岡山市立市民病院入退院管理支援センター看護師長のインタビュー記事も、とても参考になります(2021)。 https://medica.sanyonews.jp/article/17703/ 一例として、「手術予定患者のフロー」が掲載されています。 来院回数に応じて、各職種が何を行なうかを記載している図は必見です。 十全記念病院 https://www.jyuzen-byouin.com/support/pfm/ 十全記念病院のPFMセンターは、看護部門と地域連携室部門の2つで構成されています。 ウェブサイトからもわかるように、比較的部署の人数は少ないですが、PFMとして、患者の事前の情報収集・早期介入・ベッドコントロール・退院調整をスムーズに実施するために、しっかりと体制を構築していることがわかります。 十全記念病院のPFM・地域医療連携室室長の臼井氏の、medical noteのインタビュー記事で、詳しい業務内容や病院内の患者導線が掲載されています。人数は限られているがしっかりと成果を出したいと考えている医療機関の方は、ぜひご一読下さい(2017)。 https://medicalnote.jp/contents/170824-006-VI PFMセンターは入院業務の負荷軽減にもつながる 最後にご紹介するのが、旭川赤十字病院の勤務環境改善に関するプレゼンテーションです(2018)。 https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/pdf/information/2018/1d768059d67a9b7d7ae87b6da9e1a7f9175fea38.pdf 本資料のポイントは、 入院決定から病棟入院までの課題をきっかけに、入院支援コーナー設立に至った経緯の部分です。 実際にあった課題として、以下が挙げられてました。 病棟看護師の看護記録の残業 各科外来での入院説明の差 家族の支援が困難なケースの発生 PFMセンターは、第1に患者のため、第2に全体最適化による手術数増加/稼働率増加 が挙げられます。しかし、看護部のもっとも身近な問題として解決したいのは病棟内での入院後のトラブルです。 入院後のトラブルをPFMセンターを用いて解決した事例として、参考になるのは、このプレゼンテーション資料です。 まとめ 入院案内・PFMに関する記事「PFMノート」の第2回は、『一度は読むべき「入院案内・PFM」に関する8つの記事』を紹介しました。 入院案内に課題を感じている方、入院案内からPFMセンターに刷新しようとしている企画部の方などに、参考になると幸いです。 参考文献 医学書院. “PFM導入の鍵は何か(牧野憲一,西澤延宏,鬼塚伸也)”. 医学会新聞. 2018. https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2018/PA03281_01 (2022-08-01) 一般社団法人 日本血液製剤機構. “PFM体制の構築で進める これからの急性期病院の経営改善 現場スタッフの負担軽減と業務の効率化が患者満足度と医療の質を向上させる” HOSPITAL VIEW. 2020.3 Vol.41 https://www.jbpo.or.jp/med/jb_square/hospital/pdf/HV41.pdf (2022-08-01) 関西ろうさい病院. “PFM”. 関西ろうさい病院. https://www.kansaih.johas.go.jp/kirakiranurse/interview/pfm.html (2022-08-01) 岡山市立市民病院. “入退院管理支援センター(PFMセンター)”. 岡山市立市民病院. https://okayama-gmc.or.jp/shimin/department/pfm (2022-08-01) 岡山の医療健康ガイドMEDICA. “(2)PFMって何ですか? 岡山市立市民病院入退院管理支援センター看護師長 江國千代子”. 山陽新聞社. https://medica.sanyonews.jp/article/17703/ (2022-08-01) 十全記念病院. “PFM”. 十全記念病院. https://www.jyuzen-byouin.com/support/pfm/ (2022-08-01) Medical Note. “十全記念病院のPFM 「安心できる入院」「その日に結果が出る外来」を実現する取り組み”. Medical Note. https://medicalnote.jp/contents/170824-006-VI (2022-08-01) 医療勤務環境改善マネジメントシステム普及促進セミナー. “当院における勤務環境改善の取り組みについて 〜⼊院⽀援コーナー・医療秘書課の事例〜”. 旭川赤十字病院. https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/pdf/information/2018/1d768059d67a9b7d7ae87b6da9e1a7f9175fea38.pdf (2022-08-01)

  • 入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例 | PFMノート①

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回のトピックは、「入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例」です。 入院案内は、多くの病院職員にとって身近な業務の1つではないでしょうか。そんな入院案内を、最近「PFMセンター」の職員が実施することが増えてきました。 この記事では、初めに入院案内やPFMについて説明し、その後PFMセンターを立ち上げるメリットについてお話しします。 【この記事を読んでわかること】 ・ 入院案内とPFMセンターの概要 ・ PFMセンターのメリット ・ PFMセンターの具体例 入院案内とは? 入院機能のある医療機関において、どんな施設でも存在する役割のひとつが「入院案内」です。主に急性期の医療機関では、下記の図のように患者が流れていきます。 急性期の医療機関の入口は、「紹介」「救急」「直接予約」などがあります。 患者が外来で診察や検査を受け、入院や手術を行なうことになった際に、医療機関が患者に実施するのが「入院案内」です。 入院案内では、患者が入院する前に、治療などを含む医療のことや、医療外のことである診療報酬や病院方針、部屋代などについての説明を行います。 PFMとは? Patinet Flow Management(以下、PFM)は病院経営改善のひとつの手段としてあげられる概念です。 PFMは、以下の図で示す「医療機関の入り口(外来での初診)から出口(術後の退院など)」までを管理して、病院経営を向上させる考え方です。 PFMの考え方を実際に実行する組織のことを、PFMセンターと呼びます。 入院案内はどの入院パターンでも実施されており、病院全体のPFMに大きく影響します。 ただ「医療機関の入り口(外来での初診)から出口(術後の退院など)」までのすべてを管理するのは、難易度も高く運用も大変です。そのため多くの医療機関では、入院案内をPFM介入のポイントとしておいています。それを専門部署として実践しているのがPFMセンターです。 ここからは、入院案内業務に留まらず、より業務範囲の広いPFMセンターが医療機関にどのようなメリットをもたらすかについて紹介します。 PFMセンターの業務とメリット 入院案内をPFMの介入開始のポイントとしている日本のPFMセンターは、以下の3つの業務を担っています。 入院準備の支援 入院医療の充実 早期介入による入院期間短縮 上記3つの業務をワンストップで管理することで、予定入院患者の情報を事前に把握し早期に問題を解決するとともに、医療機関の病床稼働を最適かつ効率的に運用することが可能になります。 通常の入院案内とPFMセンターで業務を集約した場合の以下の2つの図を、ご覧ください(弊社作成)。 通常の入院案内の場合 病棟看護師は患者が入院してから情報収集を行うため、気づいた人が気づいたタイミングで適切な部署(図の中では、栄養科やソーシャルワーカー)と連絡を取ります。加算等のスクリーニングも、病棟の看護師が実施します。これは看護師ひとりひとりの業務負荷になると同時に、管理者である師長や主任の多くの管理工数を必要とします。 PFMセンターに業務を集約する場合 病棟看護師が行なっていた入院後の情報収集を、入院前に行い、入院計画を立てます。今まで病棟からの連絡で患者への介入を行なっていた栄養士やソーシャルワーカーの方にとっては、入院する前に介入要否がわかります。そのため、業務の事前準備を行うことができ、より効率的な働き方を実施することができます。検査や加算のスクリーニングも、入院前にまとめて行うため、対象者をとらえやすい、早期介入が可能になる、外来収益につながる など、収益面でもメリットが大きくなります。 どんな医療機関がPFMセンターを設置しているの? ここまで、PFMセンターの良い部分を読んでいただきましたが、こんな疑問を持たれる方もいるかと思います。 「メリットはわかったけど、実現している医療機関はあるの・・・?」 そこで、PFMセンター設置している医療機関を、2つ紹介します。 東海大学医学部付属病院 佐久医療センター PFMセンターの始まりは、東海大学医学部付属病院です。田中豊医師が1999年にPFMを命名したと言われています*1。2006年の新病院開院と同時に、PFMセンターを全面稼働させました。 2022年4月時点の、東海大学付属病院のウェブページには、以下の説明と挿絵があります。*2 患者支援センターは、地域医療機関・施設からの紹介患者さんをサポートする部門です。「患者支援センター」では、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士・薬剤師等コメディカルと事務職員が協働して、地域医療機関・施設からの紹介患者さんの受診から入院、退院後の生活まで、安心した療養が受けられるよう、サポートしております。 (参照:東海大学医学部付属病院 患者支援センター) 続いては、長野にある佐久医療センターです 佐久医療センターでは「患者サポートセンター」という部署がPFM(PatientFlowManagement)をしています。 患者サポートセンターは、センター長(診療部)、入院支援室、地域医療連携室、持参薬管理室、外来栄養相談室、医療福祉相談室、医事課をひとつにした70名近い人数で構成されています。人数からも、佐久医療センターがPFMを病院経営の中枢に置いていることがわかるのではないでしょうか。 佐久医療センターの場合、医師が入院・手術を決定すると同時に患者サポートセンターの介入がはじまります。病歴確認から検査対応、入院におけるパスや説明、かかりつけ医への連絡、周術期周りのアセスメントやスクリーニング、入院準備支援等を行なっています。*3 佐久医療センターのPFMは、様々な雑誌でも取り上げられており、「お手本」とも言える事例でしょう。 PFMセンターの3つのフェーズ こうした医療機関の成功事例を受け、2018年度にPFMは診療報酬としての評価を受けるようになりました(入院時支援加算)。現在は急性期病院の約7割の施設が入院時支援加算を取得しており、多くの病院にPFMセンターが設置されていることがわかります*4。※急性期入院料1 急激に増加したPFMセンターですが、あまりにも急激に増えたこともあり、医療機関によって、担当する業務やその範囲はまちまちです。 オペリでは、日本のPFMセンターのフェーズは、「集約フェーズ」「機能拡大フェーズ」「経営大幅改善フェーズ」の3つがあると考えています(2022年5月時点)。 1. 集約フェーズ 多くの病院が該当するのが、集約フェーズです。このフェーズのPFMセンターでは、入院時支援加算の施設基準に則り「入院前に患者情報を収集する」「情報をもとに計画を立てる」「入院案内業務を実施する」ことが主な業務となっています。体制は施設基準に沿って、1~3人ほどのスタッフで構成される独立した組織になっていることが多いです。 2. 機能拡大フェーズ 2つ目の「機能拡大マネジメント」フェーズでは、「術前検査」「加算・指導料のスクリーニング」など入院医療の一部も担っています。 具体的には、入院中であれば包括されてしまう検査を外来で実施することにより、「入院コスト」を「外来収益」に転換する取り組みを行なっています。加算・指導料に関しても、対象症例を確実にとらえ早期からの算定開始につなげることで、病院収益に貢献しています。業務内容から、スタッフを拡充している施設が多くなるのも特長です。 3. 経営大幅拡大フェーズ 3つ目の「経営大幅改善」フェーズでは、「医師業務のタスクシフト」「指導料・加算の算定」「フロー最適化によるベッドコントロールの改善」などを実行し、PFMセンターが病院経営に大きなインパクトを与えます。スタッフの数もかなり多くなっていますが、病床回転率の向上等にも貢献し、病院経営に億単位での効果を与えることも、少なくありません。 まとめ 今回の記事では、「入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例」について、説明しました。 入院機能のある医療施設では当たり前のように行われている入院案内業務。 医療機関は入院案内をPFMの介入開始のポイントとして、患者の入院の流れをワンストップで管理することで、予定入院患者の情報を事前に把握し早期に問題を解決するとともに、病床管理の効率的な運営も可能にできます。 経営改善のひとつの手法として、PFMセンターの役割や業務を再度見直してみるのはいかがでしょうか? 参照 PFM (医療) https://ja.wikipedia.org/wiki/PFM_(%E5%8C%BB%E7%99%82) 東海大学医学部付属病院 患者支援センター https://www.fuzoku-hosp.tokai.ac.jp/service/kanja/ HOSPITAL VIEW Vol.41 (2020年3月) https://www.jbpo.or.jp/med/jb_square/hospital/pdf/HV41.pdf 令和3年度 第5回 入院医療等の調査・評価分科資料https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000823767.pdf

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