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「」に対する検索結果が103件見つかりました

  • 日本病院会雑誌 No. 71 2024年1月号にて「国際モダンホスピタルショウ2023」で代表の澤田が講演した内容が掲載されました

    日本病院会雑誌 No. 71 2024年1月号にて「国際モダンホスピタルショウ2023」で代表の澤田が講演した内容が掲載されました。 当該雑誌の、p. 72 『「患者説明」にもDX』の部分です。 日本病院会会員の方は、こちらからご覧いただけます。 https://www.hospital.or.jp/login/?g_p=03_20240100_01.pdf

  • 東京都看護協会の第57回看護研究学会シンポジウムに代表の澤田が登壇しました

    2024年1月20日に開催された令和5年度第57回 東京都看護協会看護研究学会のシンポジウムに、弊社OPERe代表の澤田が登壇しました。 15分間テーマに基づいてお話させていただいた後、一緒に登壇した4人の方々とパネルディスカッションを行ないました。

  • ウェビナー 2月9日「会計士から見た今直面する病院経営の会計的な課題」| 公認会計士 安田 憲生 先生

    OPEReでは「病院管理職向けプロフェッショナルウェビナー」(略して、プロウェビ)と題して、病院運営に関してその領域のプロフェッショナルから学べるランチョンウェビナー開催しています。 第3回目のウェビナーは「会計士から見た今直面する病院経営の会計的な課題」。講師として、多くの病院で会計監査を行なう安田憲生公認会計士事務所の安田 憲生 先生をお招きし、登壇いただきます。 第3回の本プロウェビも、荒井財団 にご後援いただいています。 ウェビナータイトル 「会計士から見た今直面する病院経営の会計的な課題」 対象 病院の運営に関わる方 事務管理職 経営企画・総務・情報システムなどの部署に所属する方 IT、DXなどのプロジェクトに関わっている方 など セミナー概要 開催日時:2024年2月9日(金) 12:10 - 13:00 開催方法:Zoom(URLは申込後に送付します) 内容 アフターコロナと経営環境の大きな変化が、医療機関の抱えているリスクを顕在化させたと言っても過言ではありません。具体的には、下記5つの経営リスクを顕在化させたと思われます。 1. 医師・看護師不足 2. 見せかけの事業利益と経常利益 3. コロナ融資の返済開始【巨額債務の返済スタート】 4. コロナ関連補助金により取得した固定資産の減価償却費の発生が及ぼす収支悪化 5. 医療従事者の働き方改革 講師紹介 公認会計士 安田 憲生 先生 経歴 中央大学商学部 川北博ゼミ卒業 太田昭和監査法人入所(現 新日本有限責任監査法人) アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社 川北博・徳永信事務所 を経て 安田憲生公認会計士事務所 開所 上場会社の非常勤取締役、IPOを目指す会社の監査役に多数就任。 自身の事務所では医療法人や学校法人、一般社団財団の監査を行っている。 参加費と定員 参加費:無料 定員 :50名 申し込み方法 本ウェビナーの申込み受付は終了しました。

  • コア機能ができあがったときは、嬉しいですね CTO小川 博教 | OPERe 7 Questions〜オペリで働く人に訊いてみた〜

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReでは、事業拡大に伴い一緒に働く方を募集しています。 募集にあたり、OPEReの社内の雰囲気を少しでも知っていただき、興味を抱いていただければと思い、採用に関するブログも発信していきます。 採用ブログ、題して” OPERe 7 Questions〜オペリで働く人に訊いてみた〜”。 第5回の働く人は、Chief Technology Officer(以下、CTO)として開発を引っ張る小川 博教さんです。 事前に用意した7つの質問を中心に、OPEReで働くことについて答えてもらいました。 オペリで働くうえで気に入っていることはなんですか? オペリに入社する前と後で、驚いたギャップはありますか? 数年オペリの開発に関わっていますが、技術的に面白かった部分は何ですか。 仕事をしていてテンションがあがるときは、どんなときですか? どうやってリフレッシュしていますか? 趣味やハマっていることを教えてください。 一緒に働くかもしれない方へメッセージをお願いします。 1. オペリで働くうえで気に入っていることはなんですか? 信頼されていることですね、技術領域の部分において。 信頼されているということは、説明に必要以上に時間をかけずに済みます。 そのことで、設計や開発のスピードをあげることができます。 説明する時間が少なく開発する時間が多いというのはとても生産性が高いと考えていて、その状態を気に入っています。 2. オペリに入社する前と後で、驚いたギャップはありますか? ギャップはないですね(笑) 会社ができる前から開発の手伝いをしているので…、雰囲気もよくわかった状態で入社しました。 あ、出社推奨日があるというのは、入社後に聞きました(笑)ずっと業務委託として手伝っていたのもあって、そのへんはよくわかってなかったです。 冗談はさておき、 出社とリモートそれぞれにメリットがあって、出社すると話が早いというのはあります。リモートであれば、自分の用意した働きやすい環境で働けるのが良い点ですね。 現状、出社とリモートのバランスよく、効率的に働けていると思います。 3. 数年オペリの開発に関わっていますが、技術的に面白かった部分は何ですか。 技術的な面白さ…というより、医療業界の課題に対して、これまで出てきた技術をマッチさせて、その業界にとって新しめな技術を使って開発していくのが面白いです。 例をあげるとすると、自分がハッカソンにたくさん出ていた時期がありまして、セイコーエプソン(以下、EPSON)の主催するハッカソンに出場したのをきっかけに、クラウドサービスEpson Connectによる自動印刷機能を「ポケさぽ」に実装しています(参照:「外来業務の医療DXでタスクシフトを実現 連携が難しいクラウド上の患者データを電子カルテに一元化」)。 他の技術として、弊社はLINEのMessaging APIを利用しています。 「ポケさぽ」は、患者さんのLINEを利用して、医療機関の患者説明を動画で届けたり、メッセージのやりとりをしたりするサービスなのですが、 LINEを採用したのは、もともと澤田さん(代表取締役 / CEO)が「医療機関にかかる患者さんに、ネイティブアプリをインストールして利用していただくのは、ハードルが高い」という考えがあったからです。 自分も昔、LINEのAPI Expertとして活動していた時期があるので、そのときの知識や経験を活かせています。 4. 仕事をしていてテンションがあがるときは、どんなときですか? ユーザーの体験として、ひとつのpath(流れ)ができたときです。 サービスとして目的の機能が思い通りにできて、ユーザーが行ないたいことを実現できたときですね。 「ポケさぽ」のひとつの特徴として、医療機関が決定したXデー(入院予定日や検査予定日、出産予定日)から逆算した任意の日付・時間に、患者さんに説明動画を配信する機能があります。 サービスとしてのコア機能のひとつができあがったときは、嬉しいですね。 5. どうやってリフレッシュしていますか? 家族で低い山にハイキングに行くのがリフレッシュです。 高尾山や鎌倉など、電車で行ける範囲の山にいきます。 冬は家族でスキーに行ったりもします。 6. 趣味やハマっていることを教えてください。 ガジェットやデジタル機器が趣味ですね。 2023年を振り返って買ってよかったなというのは、XREAL Air 2 Pro というサングラス型のディスプレイです。 これを使って、寝ながら映画を観ています(笑) 7. 一緒に働くかもしれない方へメッセージをお願いします。 スタートアップで働くというのは、自分の考えが通りやすいというのはひとつの利点です。 やりたいこととOPEReの方向性がマッチしていると思う人は、ぜひお話してみたいです。 私個人としては、いろんなことを面白がれる人と働きたいです。新しい企画や作ったものに対して、良い方向にも悪い方向にもリアクションがある人と働けたらと思っています。 --- OPEReでは、事業拡大に伴い一緒に働く方を募集しています。 少しでもOPEReで働くことに興味をもっていただけるようでしたら、以下の採用ページをご覧いただけるとうれしいです!

  • 14の産院に導入し、業務効率化を実現しながら、妊婦様とのつながりを再定義する経営企画 | ポケさぽ導入事例 医療法人葵鐘会 ベルネット 様

    導入のポイント 愛知県を中心に20の産院を展開する医療法人葵鐘会ベルネット。管理オフィスの経営企画は各施設と連携しながら新しい価値を創造するべく、横断的に業務にかかわっている。 2022年は経営企画として、14施設にポケさぽを導入する業務を遂行した。産院の現場では、説明業務の負荷が軽減し、ペーパレスも推進している。 一方で、オフィスが目指すのは「妊婦様とのつながりの再定義」。より妊婦様にとってよいサービスを提供すべく、データ分析やそれをもとにした施策を今後は実行していきたい。現状はオフィスの管理機能としては課題もあり、ポケさぽの今後の改善に期待している。 お客様情報 医療法人 葵鐘会 https://www.kishokai.or.jp/ CPO 川岸 卓也 様、経営企画部 村上 千恵子 様、藤田 裕香 様 ― 医療法人葵鐘会(通称 ベルネット。以下ベルネット)について教えていただけますか? 私たちは、愛知県を中心とした産婦人科グループで「安心して産み、育てる社会へ」を掲げ、地域の特性に応じた産科医療施設を各所に整備し、「ベルネット」として相互連携の上、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、地域医療に貢献したいと考えております。 グループ全体で誕生した赤ちゃんは、2006年8月から2024年1月1日までで10万人を超えました(ウェブサイトでは、106,808人)。年間約9,400人の赤ちゃんが生まれています。 ― ベルネットは愛知県を中心に展開されていますが、どの産院からスタートされたのでしょうか。 一番初めの産院は愛知県稲沢市のセブンベルクリニックです。 ― ただ、名古屋以外の地域にも展開されていますが、それはどのように展開されているんでしょうか。 例えば、11月にベルネットとして開院した神奈川県秦野市のアクアベルクリニックという施設があります。こちらは、「地域から分娩施設がなくなってしまう」という状況を知り、秦野市との連携協定を結び、市民の皆様が安心して出産できる環境を整えるべく、産婦人科の開院を実現いたしました。 全国的に産科医療を提供する施設の地域偏差が拡大している中、こうした地域への貢献の形はベルネットの使命だと考えています。 ― グループの展開および複数施設の経営管理を考えると業務の幅も広そうですね。皆様の所属される経営企画の機能について教えていただけますか。 経営全般に関わる事務を担う部署として、経営方針に基づいた、中期ビジョンや中期事業計画の策定、経営戦略の立案、予算策定及び統制が主な業務内容ですが、計画を推進する中で、新しい価値を創造し、各部署と連携しながらこれらを推進していくことが求められる部署です。 そうした役割を担う部署なので、メンバーも多様です。入職前に当法人の施設での妊娠・出産を経験し、利用者としての目線を持つことができるメンバーや、これまではずっとシステム開発側として現場でのシステム構築などにかかわってきたメンバーもおり、多角的に物事を見ることのできる人材が豊富です。 それ以外にも幅広く社内の業務に関わっており、新規施設の立ち上げもあれば、プロジェクトマネジメントという業務もあります。直近でいうと、今回お世話になった「ポケさぽ」を14施設に導入したり、「予約システム」の導入をサポートしたりというようなDX関連の仕事も私たちの守備範囲です。 ― そんな経営企画機能を担う皆様の「やりがい」はなんでしょうか。 メンバー全員がベルネットで働く上で、「安心して産み、育てる社会へ」というメッセージにとても共感しており、それがやりがいの源泉と言えると思います。 経営企画は、会社全体の中期的なビジョンを確実に実現させるために足並みを揃えて前進させるべく時に各部署をリードし、時に後方から支援したりしています。 ですので、その都度、目標を達成するために必要なアクションやタスクを各部門の実務業務に落とし込んでいくのがとても重要な役割だと思っています。 今回導入させていただいたポケさぽも導入が完了すれば、その先は運営部門の業務になっていきます。経営企画部門としては、導入後の運営、運用状況をウォッチし適切に助言をしていくのも私たちの役割です。 ― 新規業務の一貫として、ベルネット14施設にポケさぽをご導入いただいていると思います。ポケさぽ導入の目的や狙いについて教えていただけますか? ポケさぽの機能は、妊婦様に必要な情報を適時的確に動画やメッセージの形式でスマートフォンにお送りし、安心して出産を迎える準備をサポートすることだと認識しています。私たちは、その機能にとどまらず、ポケさぽを使った「妊婦様とのつながりの再定義」が最も重要だと考えています。 ベルネットでは、出産予定日が確定する前の外来の段階から、ポケさぽを通院者様にご利用いただいています。 できるだけ早いタイミングから「ポケさぽ」を通じて接点を構築し、より多くの有益な情報を妊婦様にお届けすることで、一層安心してベルネットにご来院いただける環境づくりを考えています。 従来機能である、妊婦様への必要情報の定期的な提供においては、業務効率化に著しい成果を得ている施設も出てきています。 LINEのインターフェイスを通じて、妊婦様に必要な動画や資料をデータでお届けすることによって、ペーパーレス化は着実に推進されました。加えて、事前にこれらの情報を妊婦様がご覧になったうえで妊婦健診にいらっしゃるので、現場の説明にかかる時間も短縮されています。これは妊婦様の大切な時間を守りつつ、スタッフの負荷軽減にもつながっております。 ― 14施設への導入は、ご苦労もあると思いますが、特にどのあたりが大変でしょうか。 同じグループといえど、地域や施設が異なれば施設内で使用してきた資料の情報や内容にも特徴があり、まったく同じとは言えません。すなわち同一のシステムを導入するとしても、動画の内容も、LINEのメッセージの内容も異なります。標準化すべきところは整えつつ、各施設が今まで築きあげてきたコンテンツを守りながら、日勤夜勤などシフトによって勤務の違う現場スタッフ一緒に作り上げていくのが一番大変でした。 また1つの施設の資料修正でも、実は横断的に相互に連動していたりするものもあるので、メンテナンスにも気遣いが必要です。全体最適と個別最適を絶妙にバランスさせることも腐心した点ですね。 ― 最後の質問です。今後、OPEReに期待することを教えてください。 まず経営企画としては、様々なデータが抽出できるようにしなければなりませんし、そうしていきたいと考えています。医療システムの多くは、各クリニックや病院の運営に特化したシステムが多く、ベルネットのように「グループ」として集計・管理できるようなシステムは、多く存在しないと思っています。 だからこそ、データを整備し、精度を上げ、数字に基づく正確な判断をもって、現場を支援できるようにしていきたいです。ポケさぽにおけるデータも、更に正確に収集していきたいと考えています。妊婦様の中には、転院や、里帰り等、途中からご自身の選択が変わられる方もいます。その「変化」の理由は何なのか。それを把握し、判断できる材料を整理していかないといけません。これらの課題を克服するために、つながりを再定義し、妊婦様とのより積極的かつ発展的な相互コミュニケーションの構築に取り組んでいきます。 妊婦様の妊娠・出産に関する理解が促進され、同時に現場業務が軽減されてその時間を妊婦様により良いサービスが提供できれば、それらはとてもよいことだと思っています。経営企画としては定量的な数値を根拠に、現場が活動しやすいように支援していくことを目指しているので、OPERe様には引き続きお力添えをいただきたいと思っています。 ― 率直なご意見をくださり、ありがとうございます。わたしたちも、皆様の「妊婦様とのつながりの再定義」に協力できるよう、精進します。今日はお話を訊かせていただき、ありがとうございました。 また、すぐ、会議しましょう!

  • 術前説明・手術のご案内を動画化した3病院。それぞれの背景と狙いとは? | ポケさぽ導入事例 近江八幡市立総合医療センター 様、同愛記念病院 様、川崎幸病院 様

    本記事の狙い これまでのポケさぽ導入事例では、ひとつの医療機関様に焦点をあてて、患者説明やPatient Flow Management (PFM)における課題をお伺いし、ポケさぽを導入してどう解決してされているかを記事にしてきました。 PFMの観点から、術前説明・手術のご案内を動画化し、ポケさぽで患者さんにお届けする医療機関様も増えています。 今回は、「術前説明・手術のご案内」をテーマに、ポケさぽを導入された3病院からいただいたコメントを紹介する記事です。 「術前説明・手術のご案内」をテーマに、3つの病院からコメントをいただきました。 近江八幡市立総合医療センター 様 同愛記念病院 様 川崎幸病院 様 各病院様には、以下の質問にご回答いただいています。 術前説明・手術のご案内を動画化した背景 実際に動画化して感じること 動画の中で気に入っている部分 それぞれご紹介します。 近江八幡市立総合医療センター 様からのコメント コメントしてくださった方:入退院支援室 看護師 塚本 章子 様 術前説明・手術のご案内を動画化した背景 当院では、入院前面談で「入院時問診の聞き取り」「入院生活のご案内」「手術前説明」を行っています。 そのうち、「入院時問診の聞き取り」に関しては、患者様の生活状況等の把握のため、ご本人・ご家族と直接お会いして聞き取る必要があります。 一方で「入院生活のご案内」「手術前説明」は、個別性のない決まった内容ではありますが、患者様に知っておいてほしい内容、また患者様が知っておきたい内容であり、省略することはできません。 この説明内容は正に「個別性のない決まった説明をする」ポケさぽを利用するのに適した内容であり、導入に至りました。 実際に動画化して感じること 「禁煙の必要性」「肺血栓塞栓症の予防について」「術前のワクチン接種について」「手術室入室時の注意事項」等の説明をポケさぽで視聴いただいています。 動画のナレーションでの説明に加えて、大きな文字やわかりやすいイラストの表示があり、どの世代の患者様にも理解しやすいと感じます。 従来使用している説明用紙には、細かい文字で文章が長々と記載されているのですが、動画化により、患者様の理解を得るのが早いと感じます。 動画の中で気に入っている部分 以前は、手術室入室前の注意事項として、「義歯・眼鏡・補聴器等を外す」「化粧をしない」「ネイル除去」「すべての装飾品を外す」等の細かい説明をしていました。 今は、「安全に治療を受けていただくために」というページのイラスト2枚で説明しています。口頭で話すよりも一目瞭然で非常にわかりやすいので気に入っています。 また、肺血栓塞栓症の予防についての説明も、高齢の方には伝わりにくいことが多く、口頭で仕組みを説明していましたが、わかりやすいイラストがあり気に入っています。 同愛記念病院 様からのコメント コメントしてくださった方:患者サポートセンター 矢島 朋子 様 術前説明・手術のご案内を動画化した背景 これまで当院では、患者さんの入院後に病棟看護師が直接、術前説明を行っていましたが、入院前に患者さんが手術についての詳細を知る機会はなく、不安を抱えたまま入院の日を迎えていました。 そこで、手術室の看護師から「入院前に術前説明ができないか」と提案がありました。 患者さんが手術について予め理解した上で入院することで、患者さんの不安の緩和や術後合併症の予防につながりますし、看護師の業務負担の軽減も期待できます。患者さんと看護師の双方にとって有益だと考え、術前説明・手術のご案内を動画化することにしました。 実際に動画化して感じること 動画化することで、患者さんは分からない部分を何度でも見返して確認できるのでイメージしやすく、理解が深まると感じています。 また、看護師が直接説明しなければならない内容が減って効率化が図れると同時に、特に重要な説明などに時間をかけられるようになりました。患者さんから届く「動画に対する理解度」を病棟看護師と共有することで、理解度が低い患者さんにはより丁寧に説明するなどのフォローもできるようになりました。 また、動画を作る工程で、事務員が術前説明の内容を把握できたという副次的なメリットもありました。患者さんから手術室についての質問を受けた際に、事務員もスムーズに回答できるようになりました。 動画の中で気に入っている部分 事前の歯科受診の必要性が分かりやすいです。 入院当日の説明では間に合わないため、事前にアナウンスすることが有効だと感じています。 実際の手術室の写真を挿入している部分では、手術室にむかっているイメージができるようになっており、不安軽減につながっていると感じます。 川崎幸病院 様からのコメント コメントしてくださった方:川崎幸病院 麻酔科部長 高山 渉 様 術前説明・手術のご案内を動画化した背景 ■説明をする医療者側からの考え 患者さんに入院説明と問診をするとき、やりとりされる情報には、その患者さん特有の情報(以下、特有情報)と、おしなべて皆さんに共通している情報(以下、共通情報)があるといえるでしょう。 特有情報に関しては、診療方針を変える因子となりうるため、得た情報から関連事象を想像して線を引くように繋いでいきます。特有情報は患者さんから得る情報を多く含みます。 一方、共有情報に関しては、患者さんに伝える情報の割合が多く、その内容はみなほぼ同じですが、そこにうっかりと抜け穴を作ってはいけません。 川崎幸病院では従来、入院案内を紙のパンフレットで行っていました。しかし、この方法では説明の質が一定しないという問題がありました。我々の忙しさの程度によって、説明が急ぎ足になったり、省略されたりすることで、患者さんへの情報提供が充分でない場合がありました。 共有情報においてはこのブレをなくし、患者さんにとって普遍的かつオンデマンドの情報源とすることで、安定化・効率化を図り、そのかわりに我々が特有情報に関与する機会を増やす。ポケさぽを導入し、動画を使って入院案内を行うようにしたねらいはここにあります。 ■説明を聞く患者側の状況を想像する 患者さんは自身の病状を知り、その後にまっている治療や手術・入院生活など、日常生活とは大きく異なるイベントに向けて、医療者から説明を聞くことになります。心の動揺もあるでしょうし、そんな中で聞き慣れない言葉も多く混じっているであろう説明を聞いて、医療者が意図している「意味」を患者さんが受け取れているかどうか…一度の説明ではそれが実現できているとは言い難いでしょう。 上記の共有情報においては広範囲の情報であることが多く、その把握は薄くなりやすいでしょう。ご自身の状況や病歴などの特有情報を探索して、疑問や質問をきちんと医療者側に伝えられるか不明確なところがあると想像します。 共有情報においては情報をオンデマンド化することで、患者さん自身は、受け入れやすいタイミングで情報を繰り返し得ることができ、面談時にはきちんとピックアップすべき特有情報の情報にクローズアップしやすくなる。ポケさぽを導入し、動画を使って入院案内を行うようにしたねらいはここにもあります。 実際に動画化して感じること 動画化による効果は大きく、三つの点で特に顕著です。 第一に、患者さんが事前にすきなタイミングで動画から情報を得ることで、待ち時間のストレスや不満が減少しました(共有情報に関する患者さんへの効果)。 第二に、動画コンテンツを通じてスタッフも病棟の情報を深く理解できるようになり、教育効果も発揮されました(共有情報に関する医療者への効果)。 第三に、対面での説明時間が大幅に短縮され、より質の高いコミュニケーションに時間を割けるようになりました(特有情報に関する医療者と患者への効果)。 動画の中で気に入っている部分 個人的には、手術麻酔説明の動画の部分が最も気に入っています。患者さん自身が眠ってしまっている麻酔中の状況については、ご自身が実際に確認することは簡単にはできない状況です。 だからこそ、麻酔計画についての説明はより丁寧に、そして携帯できてオンデマンドで確認できる状況にセットすることの意義はとても大きいと考えています。術前の訪問の際には、動画での事前チェックを前提に、詳細説明と問診(特有情報)に集中できるので、安全と効率の向上につながっています。 まとめ 3つの医療機関の術前説明・手術のご案内についてのコメント、いかがでしたでしょうか? 近江八幡市立総合医療センター様では、注意事項についてスタッフが繰り返し行なっていた部分を、動画でわかりやすく伝えられることで、患者さんは理解度を高め、スタッフは効率的に入院説明を実施できていることがわかります。 同愛記念病院様では、手術室看護師と患者サポートセンターが連携し、病棟での説明業務を入院前の業務にタスクシフトするという業務改善を実施しています。 最後に、川崎幸病院様では、麻酔科の医師の術前外来において、患者さんの安心安全の提供と外来の効率化向上を実現されています。 ひとえに、術前説明・手術のご案内といっても医療機関ごとに課題も異なれば目的や解決策も異なります。医療機関様の、より良いPatient Flow Management (PFM)実現のために、この記事がご参考になると嬉しいです。 お客様情報 近江八幡市立総合医療センター 様 https://www.kenkou1.com/ 許可病床 407床 同愛記念病院 様 http://www.doai.jp/ 一般病棟病床数330床 川崎幸病院 様 https://saiwaihp.jp/ 病床数 326床

  • OPEReは、シスコの「エコシステム パートナープログラム」に参画します

    2023年12月21日 株式会社OPERe 株式会社OPERe(以下、OPERe)は、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)による、シスコ「エコシステム パートナープログラム」に参画することをお知らせいたします。 シスコ「エコシステムパートナープログラム」とは 「エコシステム パートナープログラム」は、スタートアップ企業をはじめ、特定領域でユニークなビジネス アプリケーションやノウハウを有するエコシステム パートナーとの協業を推進し、シスコのテクノロジーやソリューションと融合させることで、お客様や日本社会が抱える課題を解決し、これまでにない新たな価値を創造、提供するプログラムです。 GX(グリーントランスフォーメーション)、IoT、ハイブリッドワークといった特定のテクノロジー分野、医療、教育をはじめ、革新的・先進的なプロダクトやサービスを提供する企業など、高い実績を誇るパートナーが多く含まれています。 (参照:シスコ、「エコシステム パートナー プログラム」を日本国内で創設) OPERe参画の背景 OPEReの提供する「ポケさぽ」は、患者さんのスマートフォンを使って患者説明の動画やメッセージをご案内するシステムです。 医療機関様によっては患者さん用Wi-Fiをご提供されている一方、外来部門まで提供が難しかったり、ネットワーク構築について課題をお持ちだったりする医療機関様もございます。 今回のエコシステムパートナープログラム参画をきっかけに、シスコのヘルスケアチームをご紹介し、医療機関様のネットワークの課題に対して、シスコのクラウドネットワークやアクセスポイントを用いた課題解決のご相談が可能になります。 中長期的には、ポケさぽとシスコの提供するサービス・製品との連携も目指します。 第43回医療情報学連合大会(2023年11月23−25日)に参加 本お知らせに先かげて、先日2023年11月23日から25日に開催された第43回医療情報学連合大会の企業展示において、シスコの出展する企業展示に、OPEReもエコシステムパートナーとして参加いたしました。 シスコ エコシステムパートナー ウェブサイト 本プログラム参画にあたり、以下、シスコ「エコシステム パートナープログラム」のウェブサイトにも、「ポケさぽ」について、ご掲載いただいています。 https://www.cisco.com/c/m/ja_jp/solutions/partner-ecosystem/solution-catalog/opere.html

  • ポケさぽ導入を機に入院説明の予約制を本格稼働。その背景とメリットとは? | ポケさぽ導入事例 近江八幡市立総合医療センター 様

    導入のポイント 近江八幡市立総合医療センターの入院受付と入院支援室では、多いときは1日40人の入院説明を実施。ポケさぽ導入前は、入院・手術が決定した患者さんが当日中に入院説明を受けるため、ご案内する時間が午後に集中。 ポケさぽ導入を機に、入院支援室での予約制を導入。1日の説明枠のうち半分を予約制に切り替え。 患者さんは後日入院説明を受けられるようになることで、気持ちの整理する時間や家族と相談する時間を持ったのちに、入院説明を受けられるように。 入院支援課も予約制により業務をコントロールできるようになり、記録業務を翌日に持ち込んでバタバタする状況が減少。 お客様情報 近江八幡市立総合医療センター https://www.kenkou1.com/ 患者総合支援課 谷川様、同課 入退院支援室 塚本様、医事課 入院受付小松様、医事課 兼DX推進室 吉村様 総務課経営企画グループ 兼DX推進室 池田様 ― 2022年度の院内展示会ではありがとうございました(参照:院内展示会でDX推進 〜近江八幡市立医療センターの取り組み〜 | 病院管理職の仕事術③/病院DX⑤)。今日参加されたみなさんが「ポケさぽ」を知ったのは、院内展示会が初めてでしたでしょうか? 初めは、オンラインの打ち合わせでの、ポケさぽのデモンストレーションだと思います。そのあと、院内展示会に来てもらって、みんなで触った感じです。 ― 実際にポケさぽの話を聞いて、患者総合支援課で「これは使えるな!」という感じだったのでしょうか。 それがそんなことはなくて、当時は、医事課の入院受付が楽になるし良いかな、くらいしか考えてなかったのです。 ― えええ、そうなのですか。それがどうして今のような活用スタイルになられたのですか? 入退院支援室 塚本様)私が育休から復帰したタイミングで、ポケさぽのことを知り、「あの説明も入れたい、この説明も入れたい」と進言して、適応範囲が入院受付から入院支援室まで広がった形です。 ― そんな背景があったのですね。入院支援室は、ポケさぽ導入前どのような課題がございましたか? 近江八幡市立総合医療センターでは、平均して30名、多いときで40名の患者さんに入院説明を実施しています。以前は、入院や手術が決定した患者さん皆さんが、当日中に医事課の入院受付および入院支援室に来て、入院説明を受けて帰るやり方でした。 このやり方をすべての患者さんに適応すると、大きく3つの問題が起きていました。 入院や手術が決まった患者さんの中には、治療のことで頭がいっぱいなったり、術前検査で疲弊してしまったりして、入院説明の内容を覚えることができないこと 当日中に患者さんへ入院説明を行なうため、必然的に午後に説明業務が集中してしまうこと 記録業務は翌日午前中になることや、当日の患者さんへの入院説明開始時間が読めず、いつもバタバタしてしまうこと ― それらの状況に対して、ポケさぽを導入することで変化がありましたか? ポケさぽ導入に際して一番変わったのは考え方です。いままですべてお話して伝えていたことを、「だれが」「どこで」「なにを伝える」かを分けて考えるようになりました。 「人が伝えるのか、動画で伝えるのか、紙やPDFでいいのか」「入院受付で伝えるのか、入院支援室で伝えるのか、自宅に帰って見てもらえばいいのか」と選択肢を持って業務を組むことができました。 そのうえで、入院説明の「予約制」を導入しよう、ということをみんなで決めました。 もともと予約制は検討していたのですが、きっかけがなく・・・。 せっかくポケさぽを入れて患者さんが入院説明のコンテンツをご自宅でも見られるようになったのだから、予約制に挑戦してみよう、と。 先にお話した3つの課題に対して、効果がありそうという仮説も持っていましたので。 ― 入院説明をすべて予約制に変更されたのでしょうか? いえ、50%が予約枠で、50%が当日枠で、入院説明を行なっています。 当日説明を受けて帰りたい患者さんもいらっしゃいますし、私たちもすべてを予約制にしてしまうとシフトの柔軟性が下がることもわかりまして。 予約枠と当日枠を半々にするのが、現状の最適解です。 ― 50%を予約枠にすることで、3つの課題は解決に向かいましたでしょうか? はい、少しずつ改善しています。 1つ目の「入院・手術が決定した当日では、患者さんが動揺・疲弊して入院説明を受け止められない」課題についてお話しします。入院説明を後日にすることで、ご自宅で気持ちの整理する時間や家族と相談する時間を持てるようになりました。ご自宅では、ポケさぽを通じて入院説明のコンテンツを事前にご覧になられた状態で入院支援室にいらっしゃるので、患者さんが入院に向き合っていただけるのを感じます。 2つ目の「入院説明が午後に集中してしまう」課題と3つ目の「記録業務が翌朝になり、バタバタする」課題は同時に解決に向かっています。午前の時間も患者説明の予約が入ることで午前の時間を有効に使え、予約があることで業務を前もって準備し進めることができるようになりました。おかげで、記録業務を翌日に持ち込んでバタバタする状況が減少しました。 ― 予約制と同時に、ポケさぽ自体から得られたことはありますか? 医事課の入院受付では、説明時間が5分から2−3分へと短くなっています。 入院支援室では、話すことに関する疲労感が違います。入院支援室で今まで一番時間を掛けていたのが、「書類の書き方」でした。この部分を動画にしていただいたことで、「あぁー、たくさん説明して、疲れたなぁー」という回数が減っています。 病院自体の入院患者が増えているのもあるのと思いますが、予約制とポケさぽの組み合わせによって、入院受付と入院支援室が1日で対応できる患者さんが確実に増えていることは確かです。 ― 最後の質問です。実際に貴院で導入されてみた実感を通して、どんな病院にポケさぽをおすすめしたいですか? 予定入院が多い病院にとって、ポケさぽは便利だと思います。あとは、入退院支援で困っている病院でしょうか。 国の方針で、タスクシフト・シェアが推進される中、病棟でかつては実施していた業務がどんどん入院前に実施されるようになっています。ですが、入院前の部署の人員はそう簡単に増えないのも事実です。 その場合、何かの業務を減らさないといけないのですが、まず考えられるのが同じことを何回も繰り返し行なっている業務です。入院案内は決して無駄な業務ではありませんが、同じ内容を何回も繰り返し説明する”行為”は無駄だと思ってポケさぽを導入しました。 ただデジタル化するのではなく、現場と一緒にDXのX(Transformation:トランスフォーメーション)を実行していきたい医療機関に、ポケさぽはおすすめです。 ― ありがとうございます。ポケさぽをきっかけに予約制を稼働させ、患者さんの体験をトランスフォーメーションするお話、とても刺激的でした。

  • [メディア掲載] レバレジーズ株式会社が運営する医療・福祉向け転職・求人メディア「mikaru」に、ポケさぽが取り上げられました。

    レバレジーズ株式会社様が運営する医療・福祉向け 転職・求人メディア「mikaru」に、弊社OPEReの提供する「ポケさぽ」が、医療現場への導入が進むICT・AI技術!一助となる3つの主力製品として取り上げられました。 【記事URL】https://mikaru.jp/column/detail/156 弊社の他にも、株式会社アイテックス様や株式会社カルディオインテリジェンス様も、紹介されています。

  • 入院説明動画がスタッフの余裕を生み、持続可能な働きやすい職場につながる | ポケさぽ導入事例 富山西総合病院 様

    導入のポイント 富山西総合病院は、5年前に移転。地域からの信頼や大学病院との提携により、外来患者も増え、病床の稼働率も増加。 入院説明を行う地域サポートセンターは、年々業務量が増加。残業が常態化しスタッフの疲弊が大きいことから、入院説明を動画化する目的で「ポケさぽ」を導入。 入院説明を動画化したことで、スタッフに余裕が生まれ、働きやすい職場へ。患者さんに動画を見ていただくことで、細かな作業時間を確保でき、夕方に事務作業を溜め込む必要がなくなりました。 お客様情報 富山西総合病院 様 https://toyama-nishi.jp/ 事務長 藤田 様、地域サポートセンター課長 吉野様 ― 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。はじめに富山西総合病院について教えていただけますでしょうか? 富山西総合病院は2018年にできた急性期病院です。もともとは、いまある場所から10kmほど離れた場所で八尾総合病院という名前で運営していました。前身の病院の機能を継承し、地域に密着した急性期病院です。 ― 富山西総合病院の特徴はどういうところでしょうか? 特徴的な部分として、乳がんは県内でもTOPレベルの手術件数です。直近では整形外科の人工関節置換術の症例が増えてきているところです。 また、移転をきっかけに、富山市の基幹病院と距離が近くなったこともあり、富山大学附属病院等の超急性期病院との連携を強化しました。インテンシブな治療を終えた患者さんを我々のところに送っていただき、富山西総合病院にて継続的な治療やリハビリ、退院調整を提供するという取り組みを行なっています。 ― 自院の集患と地域連携を戦略的に実施されていて素晴らしいですね。移転されて病院も新しいという状況で、「ポケさぽ」にお問い合わせいただいた背景を教えていただけますか? 年間の入院患者さんが増えていく中で、入院説明を担当する地域サポートセンターが本当に大変になってきた、というのが話のきっかけでした。 移転後から少しずつ地域からの信頼を獲得し、患者さんも増えてきました。同時に、これまでは病院で治療していたような亜急性期的な疾患が地域の介護施設でケアされるようになり入院期間の長い患者さんが減ってきました。つまり病床回転率があがってきて、入院患者さんの入り口である地域サポートセンターの体制に改善が求められていました。 ― 地域サポートセンターの大変な状況について、もう少し教えていただけますか? すべての入院説明を口頭で患者さんに行なっていたときは、事務仕事を夕方に寄せることが多く、残業が常態化していました。 口頭のみで入院説明すると、理解力や認知力が高くない患者さんの場合、スタッフも疲弊してしまいます。 また、平均すると1日10人の入院説明ですが、入院には曜日ごとの波があり、1日20人以上をご案内することも少なくなく、スタッフ間でも休みを取りにくい雰囲気があったと思います。 業務に波がある状態で、単にスタッフを増員するというのは、根本的な解決につながらないと考え、「ポケさぽ」というITに頼ることにしました。 ― 実際にポケさぽを導入して、起こった変化を教えてください。 ポケさぽの利用を開始して、まず得られたのは、患者さんとそのご家族からの安心感です。 うちの地域サポートセンターの入院説明では、入院に関するご理解とご納得を目的にしていますが、患者さんがいざご帰宅すると内容をご理解していないケースもございます。 ポケさぽによって、入院説明をご自宅からQRコードで閲覧できるようになったことで、患者さんが聞いた説明と同じ内容をご家族も見られることになり、それが安心感に繋がっています。 職員のほうにも変化がありました。 入院説明を動画で見ていただいている間に、資料の準備やカルテへの記載、その他の細々した業務を進められるという、時間的な余裕が生まれました。 地域サポートセンターの業務の波をポケさぽで解消しつつ、最低限のスタッフの増員(1名)も行ない、体制的に安定し残業の常態化も解消されました。 体制が安定したことで、部署の雰囲気も好転したように思えます。細かな作業時間を確保でき、夕方に事務作業を溜め込む必要がなくなったのは大きいです。 ― ポケさぽは患者説明の動画化と同時に、LINEで繋がれるのを売りにしていますが、、、富山西総合病院ではLINEを使わず、動画のみで運用を組まれています。その背景は何でしょうか? 富山西総合病院は、患者さんの年齢層も高いので、顔を合わせて話したり、電話をしたりすることを大切にしたいと考えています。 加えて、当院は150床規模の病院で、少ない人数で入院説明を行っているので、対面・電話とは別にLINEというコミュニケーションチャネルまで増えると、運用が複雑化することが予想されました。 そこで 病院のタブレットに入院説明動画を地域サポートセンターで見ていただく ご家族が家から入院説明動画を見られるように閲覧用QRコードを配る という運用にしました。 窓口でご案内しているスタッフさんに話を訊きました 地域サポートセンター 中屋様 ― タブレットでの動画視聴 および QRコード配布を行なうことで、起こった業務の変化はありますか? 入院説明を話し続けるというのは、体力的にも精神的にも大変です。タブレットによる動画視聴を挟むことで、話すことを休みながら、動画視聴中に自分たちの仕事を少しずつでもこなせるので、とても助かっています。 ― 少しずつの時間が生まれるだけでも、変化は感じますか? はい、感じます。実際、わたしたちは説明をするだけでなく、説明をしたことや患者さんの理解を得られたことを電子カルテに記録しています。お渡しする書類の準備なども進めることができます。小さなことですが、それらを進められるのは大きく、ポケさぽ導入前と後では精神的な余裕が全然違います。 地域サポートセンター 山敷様 ― タブレットでの動画視聴 および QRコード配布を行なうことで、起こった業務の変化はありますか? 患者さんが動画を視聴されている間に自分自身の仕事を進められているので助かっていますが、同時に患者さんから「こんな時代になって、便利ね~」というお声もいただいています。 ― 皆さん、少しずつどんな仕事を進められているのですか? 患者さんが動画を視聴されている間に、まずは患者さんのカルテをまとめます。カルテを早くまとめ終わったときは、自分の担当業務である「紹介状の紹介元の集計をする」仕事などをしています。 他の同僚は、逆紹介のチェックをしたり、返書管理の仕事をしたりなど、入院説明と同時進行で仕事を進められるのはありがたいです。 今後の富山西総合病院について ― 最後に、富山西総合病院の目指す病院経営やIT化についてご教示願えますか。 富山西総合病院の外来患者は右肩上がりに増えていますが、忙しくなると業務を「こなす」ことが優先になってしまいがちです。流れ作業にならないようにどう個別性をもたせるか、というのが鍵だと考えています。 同時に、地域全体の人口は減っているので、単純に業務量に応じて増員していくのは難しくなることも認識しています。 だからこそ、機械(IT)でできることは機械に。さらには人じゃないと難しいもの以外は機械へ、としたいです。 機械化することで、スタッフに余裕が生まれます。その余裕によって、スタッフ自身が課題を見つけ、上長や組織に話せるようになります。それらの課題を改善していくことが組織のレベルアップにつながります。 そういう環境にすれば、人(採用)が集まってくる病院になると考えていて、今はそれを目指しています。 ― 今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。地域サポートセンターの皆さんや藤田事務長、吉野課長がイキイキとお話される姿がとても印象的でした。

  • 病院広報の効果を可視化。LINE公式を用いた広報DX | LINE公式アカウント立ち上げ支援事例 関東中央病院 様

    導入のポイント 広報業務を見直した際に、雑誌などの紙媒体への出稿費用が突出していることを認識。 紙媒体への出稿は効果が見えづらいことから、効果を可視化できるLINE公式アカウントを始めることに。 立ち上げて数ヶ月で、友だち登録数は500人を突破。ホームページへの流入数も増加中。 今後は、LINE公式アカウントに加え、動画にも挑戦し、病院がお知らせしたい内容だけではなく、地域の患者さんが知りたいことを精査して発信をしていきたい。 お客様情報 公立学校共済組合関東中央病院 https://www.kanto-ctr-hsp.com/ 総務課 企画研修係 氏家 毅 様、北川 保美 様、島田 未来 様 ― 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。企画研修係で広報業務を担当されているとのことですが、まずは広報業務に教えていただけますか? はい、大きく分けて4つの業務があります。 広報誌の発行(月1回) 病院ホームページの運用 院内の掲示物の管理 イベントや講演会などをLINE公式アカウントで周知 病院ホームページの運用の中には、休診情報の発信なども含まれます。 ― 上記を3人で回していくのはなかなか大変そうですね。いまの広報体制になるまでの、関東中央病院の広報室の歴史を少し訊かせていただけますか? 15年くらい前までしか遡れませんが…、15年前は広報誌だけが業務として存在していました。広報誌は当時職員全体を巻き込むというよりは、頼める先生に原稿を頼み、あとは自分たちでエッセイを書くという形で運用していたようです。 その後、ホームページが構築されて、広報業務は職員全員でやっていくという土壌が少しずつ作られました。現在は、各部署から、「この取り組みをホームページに載せてください」という依頼が多いです。これは過去にホームページ載せてうまく行った経験がコツコツと積み上がってきた結果だと思います。 ― 貴院のホームページは、情報がかなり整理されていて綿密なメンテナンスを行なっている印象ですが、実際のところどのようなホームページの運用をされているのでしょうか。 15年の間に、ホームページは全体構成的には2回リニューアルしています。 運用していくと、どうしても情報の整理の部分でツギハギの部分も出てきますので、その時々でリセットして整理しています。 ホームページをリニューアルするときは、ホームページ制作会社に丸投げすることなく、やりたいこと・必要なことを広報業務担当者が直接伝える形で仕事を進めています。 ― 2023年のタイミングで、弊社にLINE公式アカウントの立ち上げ支援を依頼くださったわけですが、そこにはどういう背景があったのでしょうか? 広報を担当していた企画係と、研修を担当していた研修係が合併して企画研修係となったタイミングで、広報業務の見直しをしたのがきっかけです。 見直しの中で、雑誌などの紙媒体への出稿費用が系列8病院の中でも自院が特に多いことがわかりました。 お金をかけていたことが問題というより、その効果がなかなかわからない・・・という状況になりまして、一旦、紙媒体の出稿をやめて、効果が見えやすいデジタル施策をしようと決めました。 Twitter(現 X )やFacebookなどのSNSを比較する中で、患者さんに見に来てもらう受動的な広報ではなく、病院から患者さんに直接情報を発信する能動的な広報の方法として、LINE公式アカウントに目をつけ、OPEReさんにLINE公式アカウント立ち上げを手伝ってくれませんか?とお声掛けしました。 ― 弊社としては嬉しいお声がけでした。ありがとうございます。実際にLINE公式アカウントを弊社と一緒に立ち上げてみて、いかがでしたでしょうか? 当初は動画も一緒に始めようか、なども考えていたのですが、「まずはホームページなどの既存コンテンツで始めましょう」という広報全体を見た助言はありがたかったです。 立ち上げの難易度がぐっと下がりました。 LINE公式アカウントってすべてを自分たちでやることもできるのですが…、頼んで良かったと思います。 ― どの辺が良かったでしょうか・・・? 何と言っても、スピードです。ご支援いただいたおかげで、LINE公式アカウントをやると決めて2ヶ月後にはアカウントが立ち上がっていました。 デザイン面もご支援いただいたのは、助かりました。 病院の素材をお渡しすると、良い感じに2−3案方向性の案をご提示いただけたのは、とても進めやすかったです。 小さいことですが、提案それぞれに、提案理由を入れてくださっていたのもよかったです。 ― 嬉しいフィードバック、本当ありがとうございます。関東中央病院のLINE公式アカウントを開始されて数ヶ月が経ちました。成果はいかがでしょうか。 LINE公式アカウントを開始して数ヶ月で、500人以上の友だち登録をいただいていますが、実は友だち登録を常時促しているのは院内の待合にある呼び出しモニターだけです。 それでも多くの方にご登録いただき、時代のニーズを実感しています。 登録されている年代も50代以上が多く、当院が情報を届けたい層と一致しているので、狙い通りという感じです。 ― もともと気にされていた効果の可視化についてはいかがですか? まずまずだと思っています。 それぞれの配信に対して、3分の1以上の方が情報をタップしてくださっています。 発信に対してどのくらいの方が見たかを可視化でき、我々がフィードバックを受けられるようになったのは大きいです。今後も開封状況などを参考にしながら、投稿方法を工夫していきたいと思います。 リッチメニューのタップには意外な結果がありました。 「診療科」と「予約変更」へのアクセスがとても多かったのです。予約変更については、もともとニーズがあると思っていましたが、診療科は意外でした。 病気、診断、診療についての情報を患者さんが適宜求めているということが数値に表れていると、部署内では考えています。 ― 最後に関東中央病院の今後の広報について教えていただけますか? まずはLINE公式アカウントの友だちを増やしていきたいです。同時に院内の仕組みとして、LINEを使えば患者さんが便利になる、という仕組みを整えていきたいです。 動画にも挑戦したいと思っています。短い動画からセミナーなどの長いものまでいろいろ配信したいです。 ただその前提には、関東中央病院を支えてくださる地域住民のみなさん・患者さんがいらっしゃいます。今後も、利用者が知りたい情報をしっかり発信できるような仕組みを整えつつ、LINE公式アカウントを含む広報全体が、地域とコミュニケーションを取れる形を目指したいです。 ― 今日は本当に勉強になりました。お話しいただきありがとうございました。 --- 合わせて読んでいただきたい記事 SNSを活用した病院広報誌のデジタル化 | 病院DX④ 病院向け「LINE公式アカウント立ち上げ支援」にご興味をお持ちいただけましたら、ウェブサイトお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

  • ポケさぽがIT導入補助金2023の対象ITツールに認定されました

    このたび株式会社OPEReが提供する「ポケさぽ」が、IT導入補助金2023の対象ITツールに認定されました。 ITツール名 ポケさぽ 対象となる医療機関様の条件 総従業員数が300人以下の法人 ポケさぽ導入運用に関する最大補助額 145万円 ※交付には審査があります 詳細情報 https://it-shien.smrj.go.jp/search/tooldetail/?it_tool_numbering=DL04-0091421 IT補助金2023詳細 https://it-shien.smrj.go.jp/ 本補助金のご利用にご興味のある方は、お気軽に弊社ウェブサイトより「お問い合わせ」からご連絡ください。

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