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「」に対する検索結果が99件見つかりました

  • 病院経営におけるフィッシュボーンチャートの活用法〜PFM改善のための課題整理〜 | PFMノート③

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 OPEReのコサコです。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 過去2回、病院経営改善のひとつの手段としてPatinet Flow Management(以下、PFM)を取り上げてきました。 入院案内のその先へ PFMセンターのメリットと具体例 | PFMノート① 一度は読むべき「入院案内・PFM」に関する8つの記事 | PFMノート② 今回は、PFMノート③として「病院経営におけるフィッシュボーンチャートの活用法〜PFM改善のための課題整理〜」をお送りします。 --- 病院でのプロジェクト管理における課題整理 病院では多種多様のプロジェクトがあります。プロジェクトの序盤では以下の手法で課題を整理することが多いのではないでしょうか。 フローチャート ロジックツリー 2×2のマトリックス 筆者作成 実際に、私自身も病院での勤務経験の中で、運用上の課題を整理したり収益改善のための提案をおこなったりする際に、このような整理手法を使っていました。 課題整理手法:フィッシュボーンチャート フローチャート、ロジックツリー、2×2のマトリックスの他にも、課題を整理する手法はございますが、今回のブログでは、フィッシュボーンチャートについてご説明します。 フィッシュボーンチャートとは、「現在の結果」(特性)がどのような要因で発生したのかを図式化したもの。魚の骨に似た形なので、フィッシュボーンと呼ばれます。特性と要因をまとめたものなので、「特性要因図」とも。 (中略) 工場の技術者から上がった「問題に対して原因が多すぎ、整理できない」という声に応えて誕生したのだそう。 (武山和正、“フィッシュボーンチャートとは? 初心者でも3ステップで完成!”) 図としてイメージしやすいように、以下の『特性要因図「入院オリエンテーションが終わらない」』をご紹介します。 株式会社麻生が有する飯塚病院の、待ち時間を改善した書籍「カイゼン型病院経営: 待ち時間ゼロへの挑戦(麻生泰 著)」の中で、入院オリエンテーションの待ち時間改善事例の図としてフィッシュボーンチャートが使われていました。 --引用-- 引用元:麻生 泰, "カイゼン型病院経営: 待ち時間ゼロへの挑戦", p.77, 図II-4 特性要因図「入院オリエンテーションがスムーズに終わらない」 ---- PFM改善に、フィッシュボーンチャートを活用する理由 PFMについての復習 Patinet Flow Management(以下、PFM)は病院経営改善の手段のひとつで、以下の図で示す「医療機関の入り口(外来での初診)から出口(術後の退院など)」までを管理して、病院経営を向上させる考え方です。 入退院に関する業務を横断的に管理することで、予定入院患者の課題を事前に把握し早期介入するとともに、医療機関の病床稼働を最適かつ効率的に運用できるようになります。 PFM改善の難しさ PFMを司る部署であるPFMセンター(患者支援センター、入退院支援センター、患者サポートセンターなど)は、多くの場合、入院案内をPFM介入のポイントとして設置されています。 入院案内を中心に考えたとしても、PFMを行なうのは一筋縄では行きません。 理由は以下があげられます。 全体効率を図ろうとすると前方連携から後方連携まで関係者が多すぎてしまう 関係者が多い場合、組織の指示命令がスムーズに行かない* PFMに関わる部署は、患者対面業務も多く、横断的なプロジェクトマネジメントをする人的・時間的余裕がない 物理的な運用変更、書類の運用変更など、時間的コストも多く発生してしまう * 病院の組織構造については、「委員会が変われば、病院が変わる」をご参照ください。 フィッシュボーンチャートを活用する理由 PFMは、医療機関の入り口(外来での初診)から出口(術後の退院など)までを管理しているがゆえに、改善の対象範囲が広いのが特徴です。 PFMを向上させるために、目の前の課題を解決したくなることがあるとは思います。ただ目の前の課題は全体のどこに位置し、課題の要因はどこにあるのかを特定しない限り、課題を解決したとしても時間をかけてその課題が再発する恐れがあります。 PFMを改善する初手として「フィッシュボーンチャートを使って整理して、インパクトの大きい要因を特定する」ステップを踏んでいれば、関係者の合意形成や実行のスピード・優先順位をよりよいものにできると考え、今回ブログでご紹介しました。 まとめ 今回のブログでは、PFMノート③として「病院経営におけるフィッシュボーンチャートの活用法〜PFM改善のための課題整理〜」をご紹介しました。 多くの部署を巻き込んだ形でPFMを行う場合、少し全員で全体感を整理した後に改善策を実行していけば、効果が出やすく、組織を良いサイクルに導くでしょう。 みなさんの委員会や改善活動のヒントになれば幸いです。 参考文献 Study Hacker 学び続けるビジネスパーソンへ, 「フィッシュボーンチャートとは? 初心者でも3ステップで完成!」, https://studyhacker.net/fishbone-diagram (2023.03.16) 麻生泰(2015, 3)「カイゼン型病院経営: 待ち時間ゼロへの挑戦」, 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版). p. 77 図II-4 特性要因図「入院オリエンテーションがスムーズに終わらない」

  • 東大IPCの起業支援プログラム、第8回「1stRound」支援先に採択

    2023年3月15日 株式会社OPERe 株式会社OPERe(東京都港区、代表取締役CEO 澤田優香、読み方 オペリ、以下 OPERe)は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下、「東大IPC」)が実施する国内最大規模を誇る複数大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第8回支援先として採択されました。 OPEReは、このニーズに対して入院案内、産科案内、検査案内における患者説明を動画やメッセージを用いて患者のスマートフォンに届ける「ポケさぽ」を提供しています。患者説明を半自動化することで、現場の効率化推進と患者の満足度向上の実現を目指します。 今後は紙、アプリ、お薬手帳等 様々な媒体に存在する「患者情報」の収集にも事業を展開していく予定です。「1stRound」による資金支援、事業連携、各専門家によるサポート等の多面的な支援を通じ、病院への提供価値および患者体験の向上を目指します。 ▽プレスリリースはこちらから https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000118047.html

  • OPEReが、マイクロソフト社のスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されました

    2023年3月8日 株式会社OPERe 患者説明を動画とメッセージで半自動化する「ポケさぽ」を提供する株式会社OPERe(読み方 オペリ、代表取締役 CEO:澤田 優香、以下OPERe)は、Microsoft Corporation(本社:米国ワシントン州、以下「マイクロソフト社」)が提供する、スタートアップ企業向けプログラムである「Microsoft for Startups」に採択されました。 OPEReの提供する「ポケさぽ」は、マイクロソフト社の提供するAzure上でサービスを提供していますが、Microsoft for Startups採択によるテクニカルサポートやメンター制度を活用して、さらなる事業展開・セキュリティ向上に努めてまいります。 ■Microsoft for Startupsとは 世界140カ国以上で展開されているマイクロソフト社が提供する新しい顧客やチャネルパートナーとスタートアップを結び付け、グローバルなエコシステムを作り上げることを目的としたスタートアップ支援プログラムです。 当プログラムに採択されたスタートアップ企業は、Azureをはじめとするテクノロジーのサポートに加え、同社のパートナーネットワークを活用した、事業拡大に適した専用のリソースが提供されます。 Microsoft for Startups概要 https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/startups/default.aspx ■株式会社OPERe 会社概要 株式会社OPERe 所在地:〒107-0062 東京都港区南青山7-3-6 南青山HYビル 7F荒井倶楽部内 設立 :2020年6月 代表者:代表取締役 CEO 澤田優香 URL :https://www.opere.jp/ 株式会社OPERe(オペリ)は「医療現場のオペレーション刷新」をミッションとし、持続可能な病院運営を支援する企業です。患者説明を動画とメッセージで半自動化するサービス「ポケさぽ」を通して、医療機関へ業務効率化と患者満足度向上を目指しています。

  • 入院説明を動画で標準化。患者さんとの対面の時間は聞き取り業務に集中 | ポケさぽ導入事例 菊名記念病院 様

    導入のポイント ポケさぽ導入前は、入院案内の紙のパンフレットにて説明していましたが、説明が早くなったり端折ってしまったりして、説明の質を標準化することが難しかった。 ポケさぽ導入後は、患者さんの待ち時間に説明動画を見ていただけるようになった。患者さんと対面で向き合う時間も1時間から20−30分に減少し、カルテに入力すべき項目を聞き取ることに集中できるように。 今後は、手術の説明、カテーテルの説明など、適応範囲を広げていきたいと考えている。 お客様情報 医療法人 五星会 菊名記念病院 https://kmh.or.jp/ 副看護部長 長谷川 紀子様 医療情報システム室(DX推進担当)大矢 二季様 まごころ課主任 乾 秋奈様 ― 菊名記念病院の入退院支援のお話を聞かせていただけますか? 診療報酬で入退院支援加算が始まったのをきっかけに、当院でも入退院支援の部署を立ち上げました。 入院前から入院時に際してしっかりした看護を提供したいという目標のもと話をはじめましたが、当初は場所の選定に始まり、誰がするのか、システムはどうするのかなど、話し合うことが山積みのスタートでした。 結果的に渡り廊下の一角で入退院支援を行なうことが決まりました。銀行のブースをイメージして、どういう備品が必要かを考えて揃えていきました。 ― 入退院支援の部署が無事に立ち上がったようにお見受けしますが、それでも課題はありましたか? 入院案内の紙のパンフレットにて説明していましたが、説明が早くなったり端折ってしまったりして、説明の質を標準化するのはとても難しかったです。 また入院案内のブースの数より患者さんが多くいらしてしまうと、待たせることもあり、クレームをいただくこともありました。 自分たちでビデオを作ってオリエンテーションできればよかったのですが、ビデオを自分たちで作成したりするスキルもなく、外注するにも企画したりする時間もなく、、、半ば入退院支援部門での業務改善はあきらめムードでした。 ― そんなときに、ポケさぽに出会われたのですね。光栄です(笑) 経営支援室から「こんなシステムあるけど、どう?」と紹介していただき、導入の検討をしました。 看護部長の後押しもあり、導入することが決まり、すぐに動画作成の打ち合わせに入りました。 動画と資料ができあがると、入退院支援だけでなく病棟スタッフにも共有して、関連する部署と意見を出し合いながら導入を進めました。 ― 実際に導入されてみて、働いているみなさんに変化はありましたか? 大きく3つの効果がありました。 1つ目は、患者さんに先にポケさぽにご登録いただき動画を見ていただくので、待たせている雰囲気がなくなりました。同時に待っていることでのクレームが減りました。 2つ目は、入退院支援のスタッフおよび外来スタッフが、ポケさぽのコンテンツ(動画、資料)を通して病棟のことを知ることができました。教育効果があるのは予想外でした。 3つ目として、対面での説明時間の減少です。1時間かかっていた対面での説明が、20-30分になりました。 ポケさぽ導入前に紙で説明を行なっていたときは、説明の途中に患者さんから質問をいただくことで、話が行ったり来たりすることも多かったです。今は先に動画を視聴いただくことで、わからなかった部分をまとめて回答できます。 また患者さんとの対面での時間は、カルテに入力すべき項目を聞き取ることに集中できるようになりました。 ― 患者さんからの反応はいかがですか? 「今はこういうのがあっていいわね」「便利になっていいねぇ」と言っていただけます。 ※ポケさぽの患者満足度や患者さんからの声については、「ポケさぽの患者満足度を公開します」をご参照ください。 ― 一方、高齢の患者さんで、ポケさぽを使えない患者さんもいらっしゃると思いますが… ご高齢の患者さんは、ご家族と一緒にいらっしゃる方が多いので、ご家族にポケさぽにご登録いただいています。 患者さんとご家族が、ポケさぽを通じて「明日から入院だね」などと共通の認識が持てるのは、病院側としても安心感があります。 ご家族もいらっしゃらずスマートフォンもお使いでない患者さんももちろんいらっしゃいます。 その場合は、病院のタブレットで動画を視聴いただき、その後、今まで行なっていた紙面での入院案内を行なっています。 ― 「今後、ポケさぽをこう活用していきたい」などの計画はございますか? 今は入院案内のみを行なっていますが、院内のスタッフから「手術を受けられる方に案内を出したい」「カテーテル・内視鏡を受けられる方に使えるのでは?」などの声が出ています。 薬剤師からも、「入院前から僕たちも一緒に取り組みたい」と声を掛けられました。病院内の声をうまく形にしたいと思っています。 また、現在は日中に入院される患者さんのみをポケさぽの対象としていますが、今後は夜間救急入院の方にも適応範囲を広げる計画です。 ― 病院の風通しの良さが覗えますね。今日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

  • [メディア掲載] 日経ビジネス『1分でわかる「起業家たち」のリンカク』に代表 澤田が出演しました

    日経ビジネス『1分でわかる「起業家たち」のリンカク』に取材いただき、弊社代表 澤田 優香のインタビュー動画が公開されました。 「なぜ起業したのか?」「尊敬している経営者」「好きな漫画の主人公」などの質問に1分で回答しています。 動画掲載:日経ビジネス『1分でわかる「起業家たち」のリンカク』 掲載日:2023年3月3日(金) URL:https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00073/022800174/

  • [キャリア] 事業開発、アシスタントの募集を開始しました

    弊社OPEReでは以下、2職種の採用募集を開始しました。 事業開発:経営陣と事業を推進するプロジェクトマネージャー​ アシスタント:資料作成で医療現場の伝える力をサポート 詳細・お問い合わせは、「キャリア」サイトをご覧ください。

  • 病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 前回のブログ「病院の患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと」に続き、今回は、動画全体の話である「病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと」についてご紹介します。 弊社のサービス「ポケさぽ」では、動画とメッセージを組み合わせて、患者説明を半自動化するサービスを提供しています。 患者説明に動画とメッセージを利用することで、業務のタスクシフト/シェアしつつ、患者さんの満足度を高めることができます。 今回は、多くの患者向け説明動画をはじめとするコンテンツ作成を担当するスタッフに、「病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのこと」を訊きました。 ----- 病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのことについて、先に結論をお伝えすると、以下の3つにまとめられます。 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 細かい情報は紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える 重要な3つのことについて、それぞれ深ぼっていきます。 大前提:患者さんが理解できてアクションいただける動画作り 気をつけていること3つをお話する前に、大きな前提について共有します。 病院から説明したい内容と、患者さんが理解できる内容には、大きな差があります。なぜなら「置かれている立場が違う」からです。 病院のスタッフは そもそも医療に関する知識を持ち合わせている 病院のルール・暗黙知を知っている 繰り返し説明をしている という状況です。 一方、患者さんは 検査や入院について、経験が少ない・無い 病院に関するルールや決まりについて、初めて知ることばかり そもそも知識や経験がないので、理解がするのに労力がかかる この差を埋めていくのが、患者向け説明動画の役割です。 患者さんが理解するのに労力がかかる状況を、1段1段理解度を上げながら、病院のルールや決まりをご理解いただき、最終的には病院がお願いする「アクション」に気持ちよくご協力いただくのが、大切です。 これを前提に置きつつ、患者説明動画を作成する上で気をつけていることをお伝えします。 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 患者向け説明動画を作成するにあたって、一番労力がかかるのは、病院中に散らばった情報を整理し、情報の流れを再構成することです。 現在、病院では、 広報誌 紙での説明 ホームページ 口頭伝達 掲示板 など、あらゆる媒体で患者さんに情報を伝達しています。 医療者が患者さんに伝えている内容を動画でお伝えする際に、病院のみなさんにヒアリングすると、多くの場合、情報は媒体を横断しています。その理由として、各部署や委員会が高度な専門性をもって病院運営をしている裏返しでもあります。それがゆえに、患者の理解度と関係のない資料構成になってしまうことが少なくありません。 患者向けの説明動画として、患者さんの理解度を1段1段あげながらアクションしていただくことを目的とするには、 動画の目的に応じて 動画に盛り込む内容を院内からかき集め 情報の取捨選択を行い 知識・経験のない方でもスムーズに理解できる順序に情報を並び替える 必要があります。 細かい情報は紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんの理解度をあげるために、効率の良い手段は動画です。 動画は、以下の点で優れています。 説明のクオリティーを標準化できる 図や写真を用いて、見る方が想像できる 映像にナレーションを乗せることができる 繰り返し見ることができる ただ、病院からの説明において、患者の理解度向上を最大化させるためには、動画のみに完結しないことも重要です。 具体的には、 書類 PDF ウェブサイト 病院内の運用(動画前後のスタッフによるコミュニケーション) を組み合わせる必要があります。 動画だけで完結しないという意味には、 外来で配られる説明同意書 アメニティーなどの申込書 詳細な指示書や検査/入院時間・場所 など、個別事象を動画に盛り込めないことという背景もあります。 患者さんが手元の動画を見ながら、手元資料と照らし合わせやすい動画・振り返りやすいPDFを考慮して、弊社では患者向け説明動画を作成しています。 また、患者向け説明動画を作成する際は、 細かい情報はできるだけ省く 動画内の「絵」は、シンプルにする どうしても伝えたい細かい情報はナレーションに乗せる という点に気をつけています。 ナレーションという音声情報に加えて、紙やPDFを活用することで、より伝えたい内容についての理解が深まります。 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える 3つ目の気をつけていることとして、「行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える」というのがあります。 入院案内の動画を作成していると、患者さんにお願いすることは、最低でも10個はあります。 お願いする数が多いからといって、箇条書きに あれをやってほしい これをもってきてほしい それはやらないでほしい と書いても、患者さんは納得できず、結果的に病院側のルールや決まりに則さない形で来院されてしまうこともあるのではないでしょうか。 そのため、お願いする際は、どうしてそういうお願いをしているのか理由を添えるようにしています。 病院としては、当たり前であったり暗黙知になっているルールも、言語化して伝えることが大切です。 1例として、入院における履物のお願いの「絵」を共有します。 「入院の際は、スリッパはやめてください」とお伝えするのではなく、「転倒の予防のためにも、靴でいらしてください」と伝えることが大切です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 改めて、病院の患者向け説明動画を作成する際に重要な3つのことをまとめると、 散らばっている情報を整理し、情報を再構成する 細かい情報はナレーションや紙やPDF、ナレーションで補足し、動画自体はシンプルにする 患者さんに行動を起こしてもらうお願いには、理由を添える です。 最後に宣伝になってしまうのですが、、、 弊社コンテンツ担当スタッフに話を訊くと、ブログではお伝えできない動画作成のコツがまだまだたくさんあります。 お知りになりたい方は、ぜひ、弊社までお問い合わせください。

  • 医療実務研究会の第468回勉強会に代表の澤田が登壇しました

    2023年1月31日 2023年1月27日、一般社団法人 医療実務研究会様が運営する「第468回勉強会」に、弊社代表の澤田が登壇しました。 「業務改善/入院説明の半自動化」をテーマに 入院案内・PFMセンターを取り巻く医事の環境 ポケさぽのご紹介 うまくいく病院DXの共通点 についてお話させていただきました。 一般社団法人 医療実務研究会様のウェブサイト:http://www.ijitsuken.com/index.html 弊社では、医療機関の皆様が集まって開催されている勉強会での「登壇」「講演」のご依頼を積極的にお受けしています。 勉強会の人数規模に上限下限はございませんので、ポケさぽやOPEReにご興味のある方は、ぜひお声掛けいただけると嬉しいです。 お問い合わせは、ウェブサイト下部のお問い合わせフォームからお願いします。

  • 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、病院が提供する患者説明動画の「ナレーション」について取り上げます。 ----- 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切な3つのこと 本稿は、音質・ナレーションの効果の話をご紹介しながら、弊社の動画コンテンツの音声監修を行なっているSAEKIアナウンススクール代表の佐伯さんに話を伺いながら、患者向け説明動画のナレーションで大切なことを紹介します。 患者向け説明動画のナレーションで大切なのは、以下の3つです。 クリアな音質で録音すること 「不安」と「面倒」に寄り添いながら、理解の助けとして提供すること 顔をあげさせてくれる「声」で提供すること なぜこの3点なのかについて、詳しく説明していきます。 WEB会議の疲労感の原因は音にあった 動画のナレーションに入る前に、わたしたちが日々接している、音質の話をします。 新型コロナウイルスの蔓延にともない、一般企業のみならず、医療機関でもWEB会議が当たり前になりました。 筆者自身も医療機関の方とお話する際に、オンラインで会話することがとても多いです。 そのときにどうしても感じてしまうのは、「疲労感」。 対面の会議ではそこまで疲れない気がしますが、オンラインでの会議が続くと、なんとなく疲れてしまいます。 NTTデータ経営研究所とシュア・ジャパンが2022年に行った調査によると、Web会議の「疲労感」や「会議内容の理解不足への不安感」の要因は、以下と報告しています。 1. 音質が悪い会議は、内容が理解されないだけでなく、参加者にストレスを与える。 2. ストレスの原因として、特に認知機能に対する負荷が高まる傾向がある。負荷が継続すると認知機能が低下し、理解力や判断力、反応のスピードといった会議参加にとって重要な能力が鈍くなる。 3. 会議の内容が理解できないことによるストレスは、会議の後半にかけて蓄積されていく。 病院の患者向け説明動画に置きかえると 音質が悪いと、患者の認知力は低下する可能性がある。 音質のせいで、説明内容を理解してもらえない可能性がある。 と考えられるため、 クリアな音質でわかりやすい音というのが大切なことがわかります。 YouTube広告でもナレーションが重要 私たちが日頃触れているYouTube内の広告でもナレーションは重要なポイントとして考えられています。 YouTubeを視聴する方は、動画コンテンツの前に表示される広告に嫌気をさすことが少なくありません。 ネガティブな感情を抱きやすい視聴者に、YouTube広告として伝えたいメッセージを伝えるのは容易ではありません。 そんなときに効果的なのが「ナレーション」です。 YouTube広告において、ナレーションあり・なし を比較した場合、 ナレーションありのほうが、なしより、視聴率が2 points 増加した 広告視聴後の商品ページクリックについては、ナレーションありは、なしより3倍の効果があった というデータもあります(Infinity Agent Lab)。 つまり、動画にナレーションが乗ると、視聴者の興味や理解を深めることができることがわかります。 患者向け説明動画の「ナレーション」で大切なこと 前段が長くなりましたが、動画において音質とナレーションが重要であることはご理解いただけたかと思います。 では、病院が提供する患者説明動画では、どういうところに気をつければいいでしょうか? 弊社ポケさぽの動画コンテンツの音声監修を行なっているSAEKIアナウンススクールの佐伯さんに、患者説明動画の音声録音のポイントを訊いてみました。 ※SAEKIアナウンススクールは、東京キー局や全国の放送局に高い内定率でアナウンサーを送り出しているアナウンススクールです。 ー 弊社OPEReが提供する「ポケさぽ」内の動画コンテンツのナレーションを監修いただき、ありがとうございます。佐伯さんが患者説明動画のナレーションを監修する上で気をつけていることはありますか? 動画コンテンツに音声を乗せていくときに、患者さんの「面倒」と「不安」に寄り添いながら、理解の助けになるというのを一番意識しています。 病院に通う方々は、私の認識では「面倒」と「不安」を抱えられています。 病院に通う方々が面倒と不安を抱えた状態で、動画のナレーションを聞くと説明がくどすぎると、「わかってるよ」という感情をいだきやすく 説明が淡白すぎると、「なんでもっと説明してくれないの?」と感じやすい と考えています。 監修する際は、病院の伝えたい側と患者の受け取る側の間に立つような形で音声を届けたいと思っています。 ー 伝え方もありますが、声自体にも大きな役割があると思います。動画における「良い声」とはどんな声なのでしょうか? 私が考える良い声とは、顔をあげさせてくれる声です。 動画を通して受け取る側と時間を共有すると考えているので、声も時間を共有するための重要な要素の1つだと考えています。 先にも言いましたが、患者さんは面倒と不安を抱えた状態で、患者説明の動画を見ることになります。 面倒と不安に対して、寄り添いながらも適切な距離感で声をお届けできるかが、患者説明動画の音声では重要だと思います。 ー 「感情を乗せてながら、聞く人を惹きつけなければならない」プロの仕事というのがよくわかりました。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 佐伯さん監修の音声の例 まとめ 今回は、WEB会議の音質やYouTube広告の話から、弊社の動画コンテンツの音声監修を行なっている佐伯さんに話を織り交ぜ、病院が提供する患者説明動画の「ナレーション」について紹介しました。 改めて患者向け説明動画のナレーションで大切なことをまとめると、以下の3つです。 クリアな音質で録音すること 「不安」と「面倒」に寄り添いながら、理解の助けとして提供すること 顔をあげさせてくれる「声」で提供すること 多くの病院で、患者説明動画を作成されていると思います。 今後新しく動画を作成していく際に、「映像」だけでなく「ナレーション」にもこだわってみてはいかがでしょうか。 参考文献 IT Leaders編集部. “Web会議のストレスは音質の悪さから、理解力や反応速度に影響─NTTデータ経営研とShure”. IT Leaders. https://it.impress.co.jp/articles/-/23316 (2023. 1. 20) Infinity Agent Lab. “【YouTube広告】 ナレーションありなしでの効果の差は?”. https://infinity-agent.co.jp/lab/youtube-narration/ (2023.1.24) SAEKIアナウンススクール https://saeki-announce.jp/ (2023. 1. 20)

  • [メディア掲載] EPSONのDXイノベーションサイトに弊社CTO小川へのインタビュー記事が掲載されました

    セイコーエプソン株式会社様が運営する「DXイノベーション」サイトに、弊社Chief Technology Officer (CTO)の小川 博教のインタビューを掲載いただきました。 【記事URL】https://openinnovation.epson.com/topics/20230126/ 小川の、CTO就任の想いや今後の展望について語っています。

  • 院内展示会でDX推進 〜近江八幡市立医療センターの取り組み〜 | 病院管理職の仕事術③/病院DX⑤

    こんにちは、オペリブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 オペリブログでは、医療機関の組織運営や業務改善にまつわるトピックを発信していきます。 今回は、「院内展示会でDX推進」というテーマで、近江八幡市立総合医療センター 総務課経営企画グループ兼DX推進室の池田 裕樹さんに、病院のDXを進めるうえで実行している「院内展示会」についてインタビューしました。 -------------- ー 弊社が近江八幡市立総合医療センターの院内展示会に参加させていただいたことをきっかけに、今回、インタビューをさせていただくことになりました。取材を受けていただき、ありがとうございます。 こちらこそ、ありがとうございます。 近江八幡市立総合医療センター 総務課経営企画グループ兼DX推進室の池田 と申します。 ー 本題の院内展示会に入る前に、 総務課経営企画グループやDX推進室では、日頃どんな仕事を行われているんでしょうか? 大きく4つの仕事をしています。 病院機能評価プロジェクトチームの事務局 広報誌・ウェブサイトの管理 経営分析(DPC分析、クリニカルパス作成など) DX推進 DX推進室では、月に1回の定例会議を実施しながら、DXに関するサービスの検討・導入を進めています。本年度はRPAを導入し、院内の多くの部署での活用を検討している最中です。 定例会議で多くのDXサービスを検討していく中で、院内の多くの方にデモを見てほしいという思いから「院内展示会」をはじめました。 ー 院内展示会は、今年から開始されたということでしょうか?その背景にはどんなものがあったのでしょうか? はい、2022年度に初めて実施した企画です。 院内展示会を企画した背景は、新型コロナウイルスです。 コロナ禍になり、オンライン会議が普及したことで、DXサービスの会社からオンラインでのデモンストレーションを受ける機会が増えました。 デモンストレーションには、役職者は都合をつけて参加できるものの、現場スタッフは業務が忙しくみんなが参加できない課題がありました。 ただ、サービス導入で重要なのは現場の方の意見です。 直接ベンダーの方に来てもらい1日デモンストレーションしてもらえれば、現場スタッフは業務の空き時間で自由に参加できますし、どうせなら複数の会社に来院いただき、学会の企業展示会のようにできないか、と考えたのがこの「院内展示会」でした。 ー 「重要なのは現場の方の意見です」というのは、ほんとそのとおりですね。実際、どのくらいの職員の方が、院内展示会に参加されたのですか? 開催したのは1日で、当日は50名以上の職員が参加しました。 提案をしてくださっている4社に関連する職員で、もともと業務を途中で抜けられず時間の調整が難しかった人たちが中心です。 ー 今後この記事をみて、「院内展示会を開催してみたい」と思う病院向けに、アドバイスなどございますか? アドバイスというより、コツになりますが、 開催日当日に職員が来ないというがもっとも避けたい事象でしたので、その対策として ● 院内周知(ポスターを作成し院内の掲示板に貼る) ● 事前に所属長や職員に声掛けをする ● 開催日当日は、医局や関連部署に足を運び、声掛けを行なう ということを実施しました。 当日は思ったよりあっという間でした。職員とベンダーが画面越しではなく対面でお話しできたことでDXサービスを肌で感じることができましたし、何よりオンライン会議よりもコミュニケーションが取りやすかったです。また、ベンダー同士のコミュニケーションが生まれてたのは良かったなぁと思いました。 ー この度はインタビューに応じていただき、ありがとうございました。 ありがとうございました。 -------------- 近江八幡市立総合医療センター の池田さんの話、いかがだったでしょうか。 サービス導入する際に、日中稼働している職員のみなさんを巻き込むのはとても大変です。 検討中のサービスを一気に横並びで検討するのは、実際にサービスを利用するみなさんにとって素晴らしい取り組みと考え、今回記事にしました。 最後に、企業側・ベンダー側のメリットについてもお伝えすると、 実際に利用する方々の意見や業務に取り組む上での価値観を知ることができる 多くの部署の方との会話を通じて、病院の雰囲気や文化を知ることができる 患者さんの導線や利用する方の部署の部屋など、ハード面を把握できる 同時導入の可能性があるサービス提供者同士で話をするため、後日連携しやすい などがあげられます。 病院内でDXやプロジェクトを推進する方々の、お役に立てれば幸いです。

  • ポケさぽの患者満足度を公開します

    2023年1月10日 株式会社OPERe 株式会社OPERe(読み方:オペリ、代表取締役 澤田 優香)が提供するサービス「ポケさぽ」をサービスリリースして、約1年が経過しました。 現在、ポケさぽは「業務改善」だけではなく「サービス改善」のために導入頂くことも多くなっています。そのため、医療機関と患者さんがより良い信頼関係が構築できるよう、サービス改善に向けた取り組みとして入院・通院する患者さんおよびご家族のみなさんに対し、アンケート調査を実施しています。 今回は、2022年12月にアンケートご回答いただいた105名の患者満足度(家族を含む)を公開します。 患者さんとご家族の満足度は、95.2% でした。 以下、アンケート内で、患者さんおよびご家族のみなさんからいただいた声です。 「空き時間を使って手軽に利用できる点がよかった」 「いつでも気になることを調べられる点が良かった」 「分からないことを質問したら回答を頂けて、とても便利だった」 「一覧で見やすく、必要な情報をすぐに探せた」 一方、以下のようなご意見も頂いています。 「音声再生のみなど、オーディオのように聞けるとより便利」 「持ち物リストに関しては、チェックリストアプリのようにしてもらえると管理しやすい」 アンケートにご回答いただいた皆さまには、改めて御礼申し上げます。 ありがとうございます。 「ポケさぽ」は医療機関と患者さんのデジタルコミュニケーションを担うサービスとして、医療機関側の業務負荷軽減・利便性向上はもちろんのこと、患者さんとご家族にも満足いただけるサービスを目指しています。 医療機関の皆様と、患者さんとご家族に対して更なる価値と感動を提供し続けるために、日々改善を重ねて参ります。 「ポケさぽ」や「導入事例」に関するお問い合わせはこちらから

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